意外と説明できない?アパートとマンションの違い、知っていますか?

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「アパートとマンションの違いは何か?」と聞かれて、あなたは説明できますか?

普段なんとなく「アパート」「マンション」と使い分けていますが、両者にどのような違いがあるかと聞かれるとよく分からないのではないでしょうか。

この記事では、そんな「アパート」と「マンション」の違いについて徹底的に解説していきます。その上で、それぞれのメリット・デメリットについても考えてみたいと思います。これを読めば、これから引越しで部屋を探すときの手掛かりになること間違いなしです。

また、不動産投資に関心がある方は、「アパート経営」「マンション経営」という言葉を聞いたことがあると思います。この時の「アパート」「マンション」は、普段使う「アパート」「マンション」とはまた違った観点で区別されます。この点についても記事内で解説しています。

ぜひ参考にしてくださいね。

1.アパートとマンションの区分

アパートとマンションは、どのように区分されるのでしょうか。

1-1.法律上の区分はない

結論から言ってしまうと、法律上アパートとマンションは区分されません

不動産について定めた法律として「宅地建物取引業法」、建築物について定めた法律として「建築基準法」がありますが、どちらもアパートとマンションを区別していません。
アパートもマンションも「共同住宅」「集合住宅」としてまとめられています。

1-2.構造と階数の違い

法律上の区別が無いとなれば、一般的にはどう区分されているのでしょうか。
アパートとマンションを区分する基準としては、構造階数があります。

1-2-1.構造

不動産業界では、アパートとマンションを構造で区分するのが一般的です。
それぞれ、以下のように分類されます。

アパートに分類されるもの 木造
プレハブ造
軽量鉄骨造
マンションに分類されるもの 鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC)
鉄筋コンクリート造(RC)
鉄骨造(ALC)

1-2-2.階数

また、階数によってアパートとマンションを区分する場合もあります。
それぞれ、以下のように分類されます。

アパート 2階までしかない
マンション 3階以上ある

また、エレベーターがないのがアパート、エレベーターがあるのがマンション、という区分をすることもあります。

ここまで様々な区分について紹介してきましたが、上記の通り法律上の正式な区分はなく、実際は不動産会社によって何となく区別されているに過ぎません
ただ、これから部屋を選ぶにあたって、建物の構造が住環境に与える影響は非常に大きいです。

そこで以下、この記事では、
木造、プレハブ造、軽量鉄骨造のものをアパート
鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC)、鉄筋コンクリート造(RC)、鉄骨造(ALC)のものをマンション
と呼ぶことにし、それぞれについて徹底比較していきます。

不動産投資における「アパート経営」と「マンション経営」の使い分け

不動産投資において「アパート経営」「マンション経営」という場合、両者の違いには注意が必要です。
「アパート経営」とは、集合住宅1棟を購入または建築し、その各部屋を入居者に賃貸することで家賃収入を得ていくことです。
一方「マンション経営」とは、集合住宅を1室単位で購入し、それを入居者に賃貸することで家賃収入を得ていくことです。

1-3.それぞれのメリット・デメリット

アパートとマンションそれぞれの特徴をまとめると、以下のようになります。

  アパート マンション
防音性 低い 高い
気密性 低い 高い
耐火性 低い 高い
防犯性 低い 高い
費用(家賃) 安い 高い

それぞれについて、詳しくみていきましょう。

2.防音性の観点から

構造で区分したアパートとマンションにつき、防音性の観点からメリット・デメリットについて見てみましょう。

2-1.上下両隣の部屋からの生活音について

まず、上下両隣の部屋からの生活音について書いていきます。

2-1-1.アパートの場合

アパート(木造、プレハブ造、軽量鉄骨造)の場合、上下両隣の部屋からの生活音は聞こえやすいです。それは逆に、自分の生活音も相手に聞こえやすいということになります。

周りの生活音が気になるという方は、もし空いていれば角部屋(できれば最上階)を選ぶことをおすすめします。

2-1-2.マンションの場合

マンション(鉄骨鉄筋コンクリート造、鉄筋コンクリート造、鉄骨造)の場合、アパートと比較して上下両隣の部屋からの生活音は聞こえにくいです。

マンションの防音は完璧?

一般的にはマンションの防音性は高いのですが、防音が完璧かといえば、そうとも限らないので注意が必要です
例えば、構造はしっかりしていても壁が貧弱ということがあり得ます。内見の時にしっかり確認しておきましょう。
また、老朽化にともない防音性も低下しますので、古い物件よりも新しい物件の方が防音性は優れているといえます。防音を気にされる方は、築年数の浅い物件を選ぶようにしましょう。

加えて、一般的な話になりますが、分譲賃貸マンション(分譲マンションの部屋を買ったオーナーが、他の人に貸し出している物件)は比較的防音性に優れているものが多いようです。分譲マンションは人が一生住めることを想定して建てられていますので、設備が優れている傾向にあるのです。

2-2.外からの騒音について

次に、建物の外からの騒音(電車や車の音、工事の音など)について書いていきます。
この点に関しては、構造よりも立地により影響する部分が大きいです。

2-2-1.アパートの場合

アパート(木造、プレハブ造、軽量鉄骨造)の場合、駅から少し離れた「閑静な住宅街」といった地域に建っていることも多く、外からの騒音は意外と気にならない場合も多いです。

2-2-2.マンションの場合

マンション(鉄骨鉄筋コンクリート造、鉄筋コンクリート造、鉄骨造)の場合、ある程度の高さがあるものだと建築基準法の規定により都心部や大通り沿いなどに建てられることになります。

すると、電車や車の音、工事の音などが気になってしまう可能性があります。

二重窓にするなどの対策を取っているマンションを選ぶようにしましょう。

3.気密性の観点から

「気密性」という言葉を聞きなれない方もいるかもしれません。
気密性とは、屋内と屋外の空気の流動をどれくらい妨げるかということをいいます。

構造で区分したアパートとマンションにつき、気密性の観点からメリット・デメリットについて見てみましょう。

3-1.アパートの場合

一般的に、アパートは気密性が低い傾向にあります。

気密性が低いことのメリットは、通気性がよいという点です。屋外と屋内の空気の流動が妨げられませんので、通気性が良くなります。

反対に、気密性が低いことのデメリットは、エアコンが効きにくくなるという点です。屋内と屋外の空気の流動が妨げられにくいですので、外気の影響を受けやすくこのようになります。

3-2.マンションの場合

一般的に、マンションは機密性が高い傾向にあります。

気密性が高いことのメリットは、エアコンの効きがいいという点です。外気の影響を受けにくいため、エアコンがよく効くようになります。

気密性が高いことのデメリットは、通気性が悪いという点です。このため、立地や間取りによっては部屋に湿気がたまりやすくなってしまいます。

4.耐火性の観点から

万が一住んでいるところが火事になってしまった場合を想定して耐火性の観点から考えると、どうしてもアパートの耐火性は低くなってしまいます

どうしても火事が心配だという方はマンションにするか、アパートでも周りに建物が密集していない地域(飛火の危険がなく、緊急車両が入りやすい)を選びましょう。

5.費用や防犯性の観点から

最後に、費用や防犯性の観点からアパートとマンションの違いを見てみましょう。

5-1.費用

費用の面から考えると、マンションよりアパートの方が、家賃がリーズナブルであるといえます。

5-2.防犯性

防犯性の面から考えると、アパートよりもマンションの方が安心です

マンションにはオートロックが付いていたり管理人さんがいたりと、何かしらの防犯対策がなされていることがあります(ない場合もあります)。防犯を重視するのであれば(特に女性の一人暮らしの場合など)、こういった物件を選ぶべきでしょう。

6.その他知っておいた方が良いこと

以上がアパートとマンションの違いになります。自分のライフスタイルと照らし合わせて、自分の向いている方を選ぶようにしましょう。

最後に、上でご紹介したアパートとマンションの違い以外にも、物件を選ぶときに知っておいた方がいい事をご紹介します。

6-1.築年数について

物件を選ぶとき、その物件の築年数にも注目した方が良いです。

一般的に、築年数が経っているほど建物の老朽化が進んでいます。老朽化は上でご紹介した防音性などにも影響しますので、なるべく築年数の浅い物件を選びましょう。
ちなみにリフォームしていれば大丈夫と思いがちですが、構造自体が新しくなっているわけではありませんので注意が必要です。

新耐震基準導入以降の物件を選ぶ

築年数で絶対に気をつけたいのが、新耐震基準の導入以降、具体的には1981年(昭和56年)以降に建てられた物件を選ぶようにしましょう。新耐震基準で建てられた物件は「震度6強以上の地震で倒れない住宅」とされていますが、旧耐震基準で建てられた物件は「震度5程度の地震に耐えうる住宅」となっており、耐えられる地震の震度がことなります。

6-2.間取りを見る時の用語解説

部屋の間取りを見る時に覚えておくと便利な用語についてご紹介します。

ワンルーム 部屋とキッチンが一体になっている
1K 1つの部屋+キッチン(キッチンが別)
1DK 1つの部屋+ダイニングキッチン
1LDK 1つの部屋+リビング+ダイニングキッチン
LGS 軽量鉄骨造
PC プレキャストコンクリート造
RC 鉄筋コンクリート造
SRC 鉄骨鉄筋コンクリート造
CF クッションフロアー
(ビニール製のクッション性のあるシート床材)
CL クローゼット
EV エレベータースペース
MB メーターボックス
(水道メーターやガスメーターなどを収納する空間)
PS パイプスペース
(上下水道やガス管などの配管スペース)
サービスルーム(物置)
DEN、GR、STO、STR、Nなどと表記されることもある
UB ユニットバス(トイレとお風呂が一緒)
UT ユーティリティ(洗濯機置き場や洗面台)
WCL(WIC) ウォーキングクローゼット
打ちっぱなし 壁がコンクリート状態のこと
勾配天井
(こうばいてんじょう)
天井が傾いていること
下がり天井 天井の一部が低くなっていること
室外機置き場 エアコンの室外機を置くスペース
シャンプードレッサー ハンドシャワーがついたタイプの洗面台
帖数
(じょうすう)
この数字が大きいほど広いと考えて良いでしょう。
宅配ロッカー
宅配ボックス
エントランスに設置された、宅配物を入れておくロッカーのこと。
不在時でもそこに宅配物を入れておいてもらえる。
ロフト 部屋の中に2階がある状態のこと

8.まとめ

アパートとマンションの違いについて書きましたがいかがでしたか?
まとめてしまうと「アパート」「マンション」という名称に区別はないので、きちんと構造をみるようにしましょう。

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