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基礎断熱とは?メリット・デメリット、床断熱との比較も解説

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基礎断熱とは?メリット・デメリット、床断熱との比較も解説

家の断熱や気密性能アップには有効な「基礎断熱」。どんな工法なのか、手間やコストはかかるのでしょうか?

「基礎断熱とは?素材や工法は?」
「メリットとデメリットは?後悔する?」
「他の床下施工はどんなものがある?」

基礎断熱は寒冷地で考案され磨かれた技術です。細長く気候の変化に富んだ日本の風土ですが、各地で活用され、「 床断熱」と比較される高断熱化工法となっています。

今回はそんな「基礎断熱」について解説をします。普段かえりみることのない床下のお話。ぜひ覗いてみてください。

1.基礎断熱とは?

1.基礎断熱とは?

基礎断熱とは断熱目的で、建物の土台である基礎のコンクリート自体を断熱材で覆う施工法のことです。北海道の住宅で試行・検証ののち、昭和50年代に寒冷地での断熱の汎用技術として確立されました。

熱は地面から奪われるということで、建物最下部の基礎に断熱材を設置し、基礎からの熱の出入りを防ぐことで床下の温熱環境をコントロールするため、床板の下に断熱材を入れる「床断熱」に比べ機密性が高く暖かいです。

断熱材を基礎の外側に張る工法を「基礎外断熱」、内側に張る工法を「基礎内断熱」と呼びます。

基礎内断熱 出典:日経クロステック

1-1.断熱材の種類と工法

断熱処理のために施工する断熱材は、繊維系、発泡プラスチック系、吹付け系などがあります。それぞれ檀悦部位や予算に応じて使い分けをします。

断熱材の分類
 
繊維系綿やポンジのようなタイプ。歴史が古く価格が安い。代表例はグラスウール。一度水分を含むと断熱性能が落ちる。性能を得るのに厚みが必要。
発泡プラスチック系板状になったタイプ。スタイロフォームが代表例。充填個所とサイズが合わない場合加工が必要。サイズやグレードは様々。
吹付け系ウレタン吹付けなど、入り組んだ隙間にもすき間なく充填できる。

素材はグラスウール・ポリスチレンフォーム・ウレタンフォーム・フェノールフォームなどが使用されています。

どの素材も「すき間なく」「厚く」充填できるかが効果の分かれ目となります。スタイロフォームなどの板状のものは、見た目が同じでもグレードが存在し、価格の高い良いグレードのものの方が効果も高いとされています。

施工者は利ザヤを稼ぎたいので、安いものを使いがちです。事情を知っているような施主は「断熱材はグレードの高いものをお願いします」と伝えたりします。

2.基礎断熱のメリット・デメリット【後悔する?】

2.基礎断熱のメリット・デメリット【後悔する?】

2-1.メリット

  • 床下全館空調システムや床下エアコンが設置できる
  • 気密性を確保し、暖かい家づくり
  • 基礎コンクリートの地熱利用で省エネ効果
  • 施工が容易
  • 給水配管の凍結も防げる

省エネや配管凍結防止など、副次的な効果もありますね。

2-2.デメリット

  • シロアリが基礎内へ入ってくる場合がある
  • 完成後、1~2年ほどはカビが発生しやすい

これらは、施工後に水分を放出するコンクリートを密閉することによる弊害で、さらに断熱材に覆われることでシロアリの被害個所の特定が難しくなるという問題も言われています。

不満や後悔はここに出やすいのですが、対応した白アリ・カビ対策が必要となります。

3.基礎断熱と床断熱の違い

両者は断熱の対象部位が違い、床断熱は「床から下は外」と考え、床下から上部に断熱処理を施す方法です。

出典:IG STYLE HOUSE

普及率は床断熱の方が主流なのですが、どんな違いがあるのでしょうか?

床断熱 出典:日経クロステック

3-1.床断熱のメリット・デメリット

メリット

  • 安定した施工
  • コストが安い
  • シロアリ対策によい
  • 冷暖房の効きが早い

デメリット

  • 気密性の確保が難しい
  • 床下から冷気が進入する
  • 夏場は湿気を含む外気で結露する

床断熱は基礎断熱に比べコストが安いのですが、10万円~20万円と、大きな差ではありません。効果については、「徹底的にやって効果を出す」のは、気密性を高く取れる基礎断熱の方がやりやすくなります。

基礎断熱に床下空調を組み合わせると、快適性アップだけでなく床断熱に比べたシロアリやカビ対策もでき、優位になるのですが、コストの問題と、床下エアコン(床下暖房)を扱うには経験と技術が必要で、適切に施工できる業者が少ない問題があります。

そのため、基礎断熱は床断熱以上に「業者選び」が重要になります。

※基礎断熱、床断熱、床下エアコン、シロアリに関する事実と関連性

※どっちがいい?基礎断熱vs床断熱

3-2.基礎断熱に対応するハウスメーカー

以下は、基礎断熱に対応するメーカーと工法を一部ピックアップしたものです。

業者名表記方法
アイダ設計基礎断熱
イシカワ床下断熱、基礎断熱
イシンホーム住宅研究会基礎断熱(Eco-i工法)
カネカソーラーサーキットのお家基礎断熱(外断熱)
サイエンスホーム基礎断熱(外張り断熱)
セキスイハイム基礎断熱(基礎内断熱)
大共ホーム基礎断熱(基礎外断熱)
ダイワハウス基礎断熱(基礎外断熱)
タマホーム基礎断熱
土屋ホーム基礎断熱
トヨタホーム床断熱または基礎断熱(基礎内断熱)
パナソニック ホームズ基礎断熱
パパまるハウス基礎断熱(基礎内断熱)
桧家住宅基礎断熱(基礎内断熱)
フィアスホーム基礎断熱(基礎内断熱)
無印良品の家基礎断熱工法
ヤマト住建基礎断熱(基礎内断熱)
ユニバーサルホーム基礎断熱(基礎外断熱)

4.基礎断熱以外の床下施工技術

4.基礎断熱以外の床下施工技術

その他にも、見えない床下には以下のような住宅性能向上の技術があります。

これらは床断熱と組み合わせて施工され、相乗効果を発揮することができます。

床暖房温水パネルや蓄熱暖房機などを床下に設置して、床板を温める。
床下エアコン床に吹き出し口のあるエアコンで室内を暖める・冷やす。
床下換気床下と部屋の温度差・基礎コンクリートから発生する水蒸気で結露やカビが発生を防ぐため、通気経路を確保し、さらに換気で床下と部屋の温度を均一にし、乾燥させる。

 

5.「基礎断熱」についてのまとめ

基礎断熱とは?メリット・デメリット、床断熱との比較も解説

以上、「基礎断熱」というテーマでのお話をしました。床下で何が起こっているか、断熱の方法や良しあしなどは、理解を頂けたでしょうか。

なかなか目の届かない場所の施工に関しては、業者の良心の問われる部分で、「安く上げて価格を下げ、営業力を上げよう」「安い建材で原価を下げてもうけを増やそう」という誘惑と向き合うことになります。

価格が安いのはいいですが、「この家足元寒いな」というのは、そこに住んでいる限り、一生つきまといます。

医療のセカンドオピニオンのように、他の業者に点検してもらったら、「断熱材が何も入っていなかった」「断熱材の代わりに段ボールやごみが詰めてあった箇所が」などという悪質な例も実際にあります。施主の怒りは相当のものでしょう。

しかもこういった場合は契約不適合の責任を問えるか=施工した業者にただで直してもらえるかという、面倒な話が始まるのです。

その点、担当者も変化が少なく、あとで問題になっても責任の所在がはっきりしていている「地域密着の工務店」などは、不安が少ない側面もあるかと思います。

それから、施工者にしっかりコミュニケーションを取り、「この人のためにいい家を作ろう!」と思ってもらうことも大事かもしれません。

「基礎断熱」 のポイント
  • 基礎断熱は基礎部分・床下全体を保温するよう施工する断熱技術。「基礎外断熱」と「基礎内断熱」がある。
  • 断熱は素材や工法によってコストや効果が変わり、施工時に確認をするのが望ましい。
  • 床下を断熱する「床断熱」と比較され、一長一短あるが、絶対性能では基礎断熱が勝る。
  • 基礎断熱は湿度管理と白アリ対策に要注意。床下空調と組み合わせて使うとこれら欠点が解消されやすい。
  • この記事を書いた人
松崎サブロー

松崎サブロー

イエベストの編集長です。宅地建物取引士。不動産会社では不動産投資、不動産売却、不動産賃貸、不動産管理など幅広く担当。 不動産に関わる難しい知識を初心者にもわかりやすい正しい情報として提供することを心がけています。

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