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パワービルダーとは?ハウスメーカーとの違い・有名な施工会社も紹介!

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パワービルダーとは?ハウスメーカーとの違い・有名な施工会社も紹介!

パワービルダー」という言葉自体は、あまり浸透してはいないかも知れませんが、いまや日本の住宅事情はパワービルダー施工の住宅抜きには語れない状況になっています。

「パワービルダーとはどんな意味?」
「メリットとデメリットは?後悔する?」
「パワービルダーはどんな会社がある?」
「注文住宅も建てられる?」

家づくりには、「 自分だけの家を」という志向もあるわけですが、奇をてらわず、量産でこそ生み出されるクオリティが、パワービルダーの持ち味と言えるでしょう。

今回は「パワービルダー」についてのお話をします。大事な家づくりを依頼する相手を検討される上で、ぜひ参考にしてください。

1.パワービルダーとは?

1.パワービルダーとは?

パワービルダーとは、初めての住宅購入者をターゲットにし、床面積30坪程度・土地付き一戸建住宅を2,000~3000万円程度の価格で、年間1000戸以上を分譲する建売住宅業者を指します。

建売=「建ててから売る」=規格型住宅です。

なぜこのような定義が差別化されたかといいますと、注文住宅のハウスメーカー・既存の工務店に対して パワービルダーがどちらにも属さないところから生まれた言葉だからです。

このパワービルダーの最大の特徴は 大量施工によるコストダウンで、安く住宅を提供することです。利ザヤも23パーセント前後のハウスメーカーに比べて 15~18パーセント前後で事業を行っています。

1-1.意味の違いは?【ハウスメーカー、パワービルダー、工務店】

同じ「家を建てる」目的でも、組織の違いによって性格に違いがあります。

自分の目的に合うのはどのセグメントの組織なのか、考えて頂くのも良いと思います。

ハウスメーカー日本全国に拠点を置いており、年間の販売棟数は数千棟~1万棟。会社により、鉄骨系、木質系、ツーバイフォーなどの商品ラインアップをもち、自社研究所で技術開発と商品開発を行なう。建材の自社工場も持つ。
ビルダーハウスメーカーほどの規模はないが1~3都道府県程度のエリアに特化して、年間数百棟~数千棟くらいの住宅を供給する会社。

「地域ビルダー」「ハウスビルダー」「ホームビルダー」「パワービルダー」などと呼ばれる。ハウスメーカーと工務店の間のかなり広い範囲を指すことが多い。

比較的規模の大きい会社は、形態としてハウスメーカーに近く、独自の商品ラインアップを持つが、研究機関や工場を持っている会社は少ない。

工務店地域密着の大工・職人集団で、年間数棟~数十棟の規模で活動する。「商品」という概念を持たず、施主との対話によって一棟一棟オーダーメイドの家づくりをしている会社が多い。

木造在来工法を中心とした伝統的な家づくりが得意である反面、土地探しやローンなど、建築以外の業務は不得手なことが多く、施主自らが不動産会社や金融機関との窓口になる場合が多い。

その他 住宅FC:独立した工務店などがFCチェーンに加入することにより、商品や技術の提供を受け、また統一ブランドによる集客などができるようになるシステム。FC本部は商品開発、広告宣伝、教育・研修、ITシステム提供等で加盟店をサポートするが、直接工事を請負わない(加盟工務店との直接契約)

設計事務所:設計および設計監理を主な業務とする会社または個人事務所。「設計施工」をひとつの会社に委託する場合がほとんどだが、個性的な家、デザイン重視の家を求める場合は設計事務所への依頼が有利。

もちろんそれぞれの領域が重なっている部分はありますが、パワービルダーは量産規模や地域密着度などの点では、ハウスメーカーと工務店の中間的存在となっています。

1-2.ローコスト住宅とは

ローコスト住宅とは、一般的に延べ床面積が30〜35坪ほどで、坪単価が30〜50万円くらいの家のことをさします。

建物総額が1,000万円台で建つ家のことをローコスト住宅とよんでいる場合が多く「建売住宅」「分譲のみ」のパワービルダーに対し、ローコスト住宅は「注文住宅」や「規格住宅」、または単に「ローコスト住宅=安い家」として使われます。パワービルダーがローコスト住宅といわれるものを手がけるケースもあります。

ローコスト住宅を扱う会社の例

    • タマホーム
    • アイフルホーム
    • アキュラホーム
    • アイダ設計
    • クレバリーホーム
    • ユニバーサルホーム
    • レオハウス

など

2.パワービルダーで施工するメリット・デメリット【後悔する?】

2.パワービルダーで施工するメリット・デメリット【後悔する?】

では、パワービルダーによる施工の特性を見てみましょう。

結論から言えば、特徴は事前に分かっていることが多く、あまり後悔するという類のデメリットは出てこないという印象に尽きます。

2-1.メリット

安い建材の大量仕入れを活かし、他にも薄利設定などさまざまな企業努力の結果、品質はキープしながらコストダウンが可能になっている。 相場よりも数百万円安く買えることも。
工期が短い 着工から外構工事を含めた完成まで60日以内。工期もシビアに管理。工期短縮でより多くの建物を建築し、無駄な金利や人件費を抑えている。
土地の情報量が多い 土地も大量仕入れするので情報が集まる。豊富な土地の情報量があるので、仕入れの質が上がり、仕入れ価格に関しても、高値で買う必要が無い。
万人向けの商品 沢山の施工例から顧客の希望が反映されて、商品が磨かれている。個性は少ないが流行や希望は反映されやすく、不満が出にくいものに。
値引きが早い売れ残りは安い。物件の回転率を最重要視し、 建物完成後2か月以上経過すると価格改定あり。パワービルダー以外の物件と比べて価格改定のペースが速い。
企業規模が大きい 企業規模が大きく安心できる。地場の工務店と比べて会社の規模は大きく、資本金や社員数も当然多い。(FCの場合は倒産や欠陥の保障を要確認)

2-2.デメリット

個性は乏しい量産でコスト削減し、万人向けの設定である分、デザインや間取りのバリエーションは乏しい。(ハズレは少ないという見方もできる)
贅沢設備はオプションコストカットの結果、設備は標準的なもの。床暖房や食洗器などの設備は別対応となることが多い。有名な例で、飯田グループの住宅は、網戸がついていない。
最新の住宅性能は望めない研究開発機能を持つところは少なく、最先端技術の投入はタイムラグがある。しかし劣っているわけではなく、「飯田産業」「一建設」「アーネストワン」などは 、耐震等級3 を取得。
アフターケアはそこそこ利益にならず、望まれにくい保証やアフターサポートは、高級ハウスメーカーと同じというわけには行かない。

※新築戸建【最近の建売住宅】パワービルダー系 2020(動画内覧)

※新築の建売住宅の品質は悪くないですか?皆様からの質問に住宅診断の専門家が答えます。 地元工務店と飯田グループホールディングスを比較したお話

3. パワービルダーとして有名な会社の紹介【代表例】

3. パワービルダーとして有名な会社の紹介【代表例】

パワービルダーと呼ばれる会社は 飯田グループが「パワービルダーの代名詞」といっていいくらいに代表格で、シェアも圧倒的です。

日本全国の分譲住宅の約1割強を、飯田グループホールディングスだけで占めているという状況です。以下ご紹介する中では、飯田産業・一建設・東栄住宅が飯田グループの企業です。

3-1.飯田産業(ハートフルタウン)

飯田グループのルーツの会社。のれん分けなどで独立し発展した他社を経営統合し、グループの母体に。年間の分譲戸数は約4,600棟。平均価格は3,200万円とパワービルダーの中では比較的高額な物件を手掛ける。

施工エリア
東北(宮城)、関東(茨城、千葉、栃木、埼玉、東京、群馬、神奈川)、中部(富山、静岡、愛知)、関西(奈良、大阪、兵庫、愛媛)、九州(宮崎、沖縄)

3-2.一建設(リーブルガーデン)

年間建築棟数は1万棟以上とパワービルダーの中でも1、2を争う。価格も平均2,600万円程度と手頃。関東から沖縄県まで展開をしており、100か所以上の営業所がある。

施工エリア
東北(宮城、福島)、関東(茨城、栃木、群馬、埼玉、千葉、東京、神奈川)、中部(新潟、長野、岐阜、静岡、愛知)、関西(三重、滋賀、京都、大阪、兵庫、奈良)、中国(岡山、広島、山口)、四国(香川)、九州(福岡、佐賀、熊本、沖縄)

3-3.東栄住宅(ブルーミングガーデン)

飯田グループの中では、住宅性能や耐震性能に力を入れている。住宅性能評価書は設計と建設双方で交付される。樹脂窓枠を採用するなど断熱性能の向上にも積極的。平均価格は3,400万円と飯田グループの中では高額。年間建築棟数は約4千棟。

施工エリア
関東(東京、神奈川、埼玉、千葉、茨城、群馬、山梨)、東北(宮城、福島)

3-4.アイダ設計

設計ほか、地盤調査から施工までのほとんどを自社で行う。また、設計段階からのコスタダウンを図っており、これが安さの理由。注文住宅も含めて年間約2千棟施工。建物のグレードは3000万円代半ば・飯田グループの上位に相当?という位置づけ。

施工エリア
関西圏は少し弱いが、その他は全国規模で展開。特に、沖縄県でのシェアはトップレベル。

3-5.オープンハウス

狭小地の仕入れと活かし方に長けていて、今後都市圏から勢力を拡大する可能性あり。木造軸組み在来工法で年間約4000棟の規模。坪単価30~60万円。

施工エリア
今のところ関東圏(東京・千葉・埼玉・神奈川)と東海圏(愛知県名古屋市)のみで活動。

3-6.ケイアイスター不動産

デザイン住宅から、高品質・ローコスト住宅までを行う。2018年、2019年には戸建住宅着工棟数全国ビルダーグループ第3位。現状は地域密着型。

施工エリア
埼玉県中心に、東京都・栃木県・茨城県・千葉県・神奈川県と関東地方で展開。2017年には愛知県に進出し、今後も事業を拡げ、全国展開目指す。

4.パワービルダーに注文住宅は依頼できる?

4.パワービルダーに注文住宅は依頼できる?

パワービルダーでも、顧客の間口を拡大すべく、注文住宅に近いオーダーを受けている商品はあります。

「希望を通せる」度合いとコスパに良しあしがあるため、低価格帯の注文住宅専門メーカーと比較をするのが良いと思われます。

4-1. パワービルダー施工注文住宅のメリット

  • 建築費が安い
  • 早く建築できる(工期も短い)
  • 詳細を考えず選択でプランを作れる点は楽

4-2.パワービルダー施工注文住宅のデメリット

  • フルオーダーの注文住宅ではない。セミオーダー感覚
  • 外観は(特に)画一的になる
  • 「できません」が多く、設計時の打合せでストレスを感じることも
  • オーダー慣れしていない=提案力が弱いことが多い

つまり、価格と自由度で 「ほどほどのところ」を狙っていくには良いですが、「中途半端」と感じて後悔するリスクもあるということです。

単純に建売住宅と注文住宅の平均購入価格の差を比較すると結構な開きがあり、

建売住宅: 平均3,849万円
注文住宅: 平均4,886万円

と約1,000万円の差があります。土地代で両者に差は出ませんので建物の価格だけで、約1,000万円の違いがあることになります。

建物のクオリティだけでこの1,000万の差が出るとは考えにくいので、これは選択の自由度も関連していると見ていいでしょう。

このあたりの加減は、実際に何社かとかかわって「どこまでオーダーできるのか」「間取りの自由度」「外観など意匠のバリエーション」を体感していくのが一番だと思われます。

5.「パワービルダー」についてのまとめ

パワービルダーとは?ハウスメーカーとの違い・有名な施工会社も紹介!

以上、「パワービルダー」というテーマでのお話をしました。パワービルダーの特徴、メリットやデメリットなどは、理解を頂けたでしょうか。

パワービルダーを候補に入れるということは、予算内でできるだけ「 自分だけの家」を取るか、量産で安定した品質の「 危なげのない買い物」を狙うか、選択を迫られることになります。

もちろん「 程よいところを狙う」というのも手ではありますが、自分で色々考えて工夫をする手間は大幅に増えるでしょう。

しかし結局「どれも正解」なのです。ご本人の選択です。

パワービルダーという選択肢は、自動車やその他の耐久消費財もそうですが、「なるべくたくさん作られて市場に出回っているものが安心」という観点で選ぶ手段です。「危なげないからつまらない」でしょうか?

家だけが人生ではないので、 「そこで冒険はしません」=ありです。

あとは「どこのパワービルダーを選ぶか」ですが、できる家の特徴のことだけでなく、担当者の熱意や知識など対応のクオリティも重要ですね。

「パワービルダー」 のポイント
  • パワービルダーは、ハウスメーカーや工務店とは一線を画し、大量受注=仕入れでコストダウンをはかる企業形態。
  • 価格は安く、工期も早く、品質も比較的安定している。
  • 反面意匠は内外装ともに画一的で設備もアフターケアもほどほどのレベルとなる。
  • パワービルダーでローコスト住宅や注文住宅は可能だが、コスパや希望がかなえられるかはよく検討の上判断を!
  • この記事を書いた人
松崎サブロー

松崎サブロー

イエベストの編集長です。宅地建物取引士。不動産会社では不動産投資、不動産売却、不動産賃貸、不動産管理など幅広く担当。 不動産に関わる難しい知識を初心者にもわかりやすい正しい情報として提供することを心がけています。

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