コンテナハウスって、どれくらいの価格でつくれるのだろう?メリットやデメリットも含めて調べてみたい。そんなふうにお考えではありませんか?
コンテナハウスは、価格の手頃さや、おしゃれなデザインなどに注目が集まり、近年、世界のあちこちで建築が進められています。
せっかくコンテナハウスの購入するなら、良い条件でコンテナハウスを作りたいですよね。
しかし、コンテナハウスを建築する場合には、固定資産税の知識などを知っておく必要があります。
そこで今回は、コンテナハウスについての基本的な知識をお伝えします。失敗しないためにも必要不可欠な知識ばかりですので、ぜひ読んでみてください!
目次
1.コンテナハウス=物資輸送に使用されるコンテナで作られた住宅
コンテナハウスとは、物資輸送に使用されるコンテナで作られた住宅のことです。耐久性、内装・外装を自由に変えるデザイン性も高く、移動も可能なことから、用途を問わず様々なシーンで活用されています。
コンテナハウスの活用事例は次の通りです。
- ・店舗
- ・展示場
- ・倉庫
- ・ガレージ
- ・海の家
- ・ホテル
- ・避難施設
1-1.住居としても使用可能
コンテナハウスは、住居としても使用可能です。コンテナハウスというと小さな空間を思い浮かべるかもしれませんが、ダブルベッドが置けるスペースも確保することができ、現実的にゆったり生活することもできます。
ただし、コンテナはもともと運搬用に作られたものであり、居住用に作られたものではないため、建築確認申請をおこなう必要があります。しかも、コンテナの状態が悪い場合は、なかなか建築確認申請の取得が難しい点に注意しなければなりません。
2.コンテナハウスのメリット5つ
コンテナハウスが人気の理由はメリットが多いからです。では、具体的にはどういったメリットがあるのかをご紹介していきます。
2-1.価格が安い
コンテナハウスのメリットは、一般的な重量鉄骨建築物と比較すると価格が安いことです。一般的に、住宅は低価格のものでも最低1,000万円以上かかると言われています。コンテナハウスの相場は最低500万円からなので、比較すると約半額の値段で購入することができますね。
2-2.工期が短い
一般的に、住居用の建築物を建てようとした場合、資材を調達し運搬、そして現地で1から施工を進める形になります。一方、コンテナハウスの場合は、すでに出来上がったものを現場で組み合わせるだけで施工が完了します。
かかる手間が少ない分、短い工期で作業を終わらせることができます。
2-3.移動もできる
コンテナハウスは、もともと運搬用に作られていたということからも分かるように、自由に移動が可能です。一般的な住居では考えられないので、コンテナハウスならではのメリットといえるでしょう。
2-4.おしゃれなデザインが可能
コンテナハウスは、内装だけでなく外装も自由にデザインが可能です。色、形など、アイデア次第で無限の組み合わせをおこなうことができるので、想像力を刺激させてくれます。
2-5.断熱性と防音効果が高い
コンテナハウスは、鉄の塊です。夏は熱がこもりやすいと思われるかもしれませんが、防熱性は高いです。見た目は鉄のたまりですが、作りは重量鉄骨造りと同じなのです。
また、コンテナハウスは防音効果も高いです。実際に、イギリスではコンテナハウスを防音スタジオとして使用している例もあります。
3.コンテナハウスのデメリット3つ
続いて、コンテナハウスのデメリットを紹介します。
3-1.固定資産税がかかる
コンテナハウスには、固定資産税がかかります。移動可能なので「固定資産」ではないのではないか?という議論もありますが、構造物が地面に定着している点から、建築基準法では「建築物」の扱いになります。
気になる税金額の計算方法は、次のとおりです。
固定資産の評価額×1.4%
もし仮に、コンテナハウスの評価額が2,000万円だとすると、28万円を支払うことになります。なお、評価額は3年に1度見直され、金額は変動するので注意が必要です。
3-2.移動は簡単ではない
さきほどメリットの部分で、移動可能であることを挙げましたが、実は、コンテナハウスの移動は簡単な作業ではありません。
水道、電気などライフラインを一度すべて外す必要があり、作業が大掛かりになるためです。
3-3.立地によって設置できない
コンテナハウスは、立地によっては設置できない場所があります。
倉庫などとして使用するにはよいですが、居住用に使用する場合、水道や、電気などライフラインが引けない場所だと生活することができないのです。
4.コンテナハウスにかかる費用
コンテナハウスを作るのに、実際にかかる費用を紹介します。
4-1.土地代
コンテナハウスを設置するには、土地が必要不可欠です。一般的なマンションやアパートに比べて小範囲とはいえ、確実にかかる費用となっています。
4-2.運送費
コンテナハウスを設置する土地までの距離、台数にもよりますが、コンテナを運送する費用がかかります。
運送する距離にもよるため、あくまで一例ですが、20フィートのコンテナで4万円〜15万円、40フィートのコンテナで7万円〜25万円と金額がかかります。
4-3.基礎工事費
コンテナハウスを居住用につかう場合、電気や、水道などライフラインを整える必要があります。
コンテナハウスの大きさにもよるため、あくまでも一例ですが、約15万円〜50万円の工事費が必要になります。
4-4.防錆加工費
コンテナハウスは、鉄であるため、錆(サビ)への対策が必要です。時間が経つにつれて劣化していくものなので、必ず必要になります。
特に、海の近くに設置する場合などは、注意が必要になります。
4-5.シロアリ対策費
コンテナハウスにもシロアリが発生するため、対策が必要です。シロアリは断熱材に発生するのですが、コンテナハウスにも断熱材が入っているためです。
4-6.雨漏り対策費
基本的には、コンテナハウスは雨漏りはしないと言われていますが、経年劣化している場合などには必要不可欠です。
5.中古のコンテナでも意外に高い
新品のコンテナではなく、中古のコンテナであれば、もっと安くできるかと思うかもしれませんが、意外にも、高く付いてしまうことがあります。
中古のコンテナは、建築基準法に則っておらず、基準を満たすためにはプラスで費用を負担しなければならないからです。
中古コンテナは、20万円~40万円と低価格から購入することができますが、トータルで考えると、新品のコンテナと同等か、それ以上に高くなることが多いのです。
コンテナハウスに対する法律は、昔はグレーな部分もあったのですが、現在は難しくなっています。
6.コンテナハウスの相場は最低500万円〜
では、結局、コンテナハウスを1台購入するなら、いくらかかるのでしょうか。
さきほど紹介した諸々の費用にもよるのですが、だいたい500万円以上はかかると想定しましょう。
20万円~40万円の中古コンテナを購入して総工費入れて100万円くらいでおさめようと考えていた方にとっては、少し驚きかもしれませんね。
しかし、一般的には、低価格住宅でさえ1,000万円以上かかると言われてるので、約半額で購入することができるので、かなりお得だといえるでしょう。