海外仮想通貨取引所の最右翼・ ビットメックスに動きがありました。
「BitMEX(ビットメックス)は日本人禁止になるの?」「今後ビットメックスの代わりは?」
「bybitとbitmexの違いは?」「海外取引所の注意点を知りたい」
日本市場に対しては取引所それぞれに思惑があり、今後の対応には目が離せない状況です。
今回は「ビットメックス」についてのお話をします。海外取引所利用の注意点にも詳しくなってください!
目次
1.ビットメックスは日本撤退する?
2020年より金融商品取引法及び資金決済に関する法律の改正が施行が行われ、レバレッジ規制が始まりました。
国内取引所は最大15倍から2倍へと大幅に引き下げられ、多くの仮想通貨トレーダーが海外取引所へと移行するなか、取引高最大の取引所であるビットメックス(BitMEX)が「5月1日より日本人ユーザーの利用を禁止する」と発表しました。
本人確認も前提の利用禁止なので、この規制に対しての抜け道はほぼありません。
ビットメックスの発表した対応措置は以下です。
- 日本語表記の削除
- 日本IPからの新規登録停止
- 日本IPからの新規注文停止
- 既存ユーザーのアフィリエイト・プログラムの手数料不可
- 既存ユーザーの新規ポジション構築・既存ポジション拡大不可
日本人の利用を禁止した背景には、日本の金融庁の政策(=マネーロンダリング対策と高レバレッジによる高リスクへの懸念)に同調することで、再度日本市場に公式に参入するための準備ではないかとも言われてはいます。
いずれにしても、高いレバレッジは仮想通貨取引の魅力のひとつなので、そこに厳しい締め付けをしたままで再度日本の利用者を増やすのは、困難と言わざるを得ません。
ちなみに海外にある無登録の為替先物FX業者は、現状普通に日本人が利用することができます。
1-1.ビットメックスとは【海外・仮想通貨FX取引所】
ビットメックスはシンガポールに拠点を置く、最大100倍(当初)のレバレッジが利用できる仮想通貨FXに特化した海外取引所です。レバレッジ100倍の状態だと元手が1万円でも、何と100万円分の取引ができていたわけです。
仮想通貨のおすすめ銘柄・取引所は?手数料・学べる本・将来性を解説!
2.今後ビットメックスの代わりとなる取引所はある?
BitMEX(ビットメックス)の代替先はBybit(バイビット)「一択」とまで言われています。
2-1.bybit(バイビット)
日本人対応、ビットメックス同様100倍のレバレッジでの取引が可能で、使い勝手もいいバイビットが、現在は最有力とされています。本人確認不要、出来高も世界2位と、BitMEX以上の取引環境と言えます。
バイビットのおもな特徴
- 最大レバレッジ100倍
- 追証(借金)無し
- 本人確認(KYC)不要
- 日本語表示・サポートに対応
- 最大90ドルの登録ボーナスが貰える
- iOS&Android対応のモバイルアプリ完備
- クレジットカードで仮想通貨を購入(入金)できる
※上原亜衣さん
まだまだ上がりそう!!
レバレッジ100までかけられるから
Bybitに変えてよかった☺️ https://t.co/EyyFy4lVVX— 上原亜衣⭐︎ミスiD2021エントリー中 (@ai_uehara_ex) 2021年2月20日
Bybit(バイビット)のデモ取引ができるテストネットに登録する方法(キャンペーンは終了)
2-2.ビットマックス
公共性・信頼性ではビットマックスが有力で、オススメと言えるでしょう。
ビットマックスはLINEの運営する仮想通貨取引所です。金融庁からも公認されており、信頼性が高く、セキュリティ強化も強く意識されています。LINEアプリからじかに始められる手軽さ、LINE会員にアピールできるシェアとり上の有利さは、今後の強みでしょう。
3.バイビットとビットメックスの違い
現状での両取引所の違いは以下です。
- 高レバレッジの海外取引所というポジションは同じ。
- バイビットはスマホアプリがある
(ビットメックスはスマホで使えるが画面はPCモードのみ) - バイビットはスマホでもチャートがカスタマイズなど扱いやすい。
- ビットメックスは上位ランカーポジションを公表。
- ビットメックスはDECOBOARD(デコボード)を使って勉強が可能。
デコボードとは、BitFlyer( ビットフライヤー)・BitMEX( ビットメックス)・Bitfinex( ビットフィネックス)の3種類の取引所の板取引と歩み値を表示しながらリアルタイムでビットコインの値動きを確認出来るツールです。
デコボード(DECO BOARD)の使い方。仮想通貨ビットコインFXのトレード戦略を解説!【2019年7月仮想通貨ニュース68】
4.海外取引所を利用する際の注意点【ビットメックス】
海外取引所を日本から利用する場合、以下の点には注意をしましょう。
4-1.出金手続き
出金がやりづらい場合や、日数がかかる場合があるので、手続きの流れや要する時間を事前によく確認することが必要です。
4-2.損切り
高レバレッジは所持金以上の損失が出るリスクが高いので、特に初心者のうちは損切りのライン遵守を徹底し、生活費枠以外の余剰資金で取り引きを心がけましょう。
4-3.所得税申告
海外取引所で得た利益も、日本国内の課税対象となりますので確定申告が必要となります。仮想通貨の取引などで得た利益は「雑所得」に分類されます。
海外取引所での高レバレッジ取引が法的に禁止されているわけではないので、申告で摘発のようなことはありません。
4-4.セキュリティ
海外取引所のセキュリティは、事業体によっては不安視されるものもあり、取引所へのハッキングは自分で対策できないため、取引所選定への留意と、普段から複数の取引所に分散させて管理を行うのがおすすめです。
ビットメックスのセキュリティ設定
- コールドウォレットの採用
- マルチシグ対応
- 2段階認証
- XBTを使った取引
- 出金時のチェック
- メールの暗号化
- セッション時間の設定
5.「ビットメックス」のまとめ
以上、「ビットメックス」というテーマでのお話をしました。ビットメックスをめぐる状況、海外取引所との付き合い方など、理解をいただけたでしょうか?
セキュリティ、低レバレッジの両面で、安全な取引が良いというのは頭ではわかる反面、金融商品の魅力は言うまでもなく 「儲かること」。
FXについては古来の相場の法則を当てはめた取引セオリーなど、さまざまなマニュアルが出回っていますが、決定的にこれというのがあるはずもなく、自分に合った方法を探し、 経験・勘・マイルールを培っていく以外にないのでしょう。
くれぐれも、「オーバーヒートには注意!」です。
- ビットメックスは日本の金融庁の動きに賛同し、レバレッジを維持しながら、日本人の利用ができなくした。
- ビットメックス同様の取引を維持したい人向けには、バイビットがおすすめと言われている。
- ビットマックスなどレバレッジは低いが低リスク高セキュリティな取引所も検討の価値がある。
- 海外取引所利用の際は引き出し、損切りルール、確定申告、セキュリティ対策には注意をするべき。