本記事はPRを含みます。

一般コラム

心理的瑕疵物件(事故物件)に住んでみたら?体験談・注意点等を解説

更新日:

「心理的瑕疵物件」というのは何のことかご存知でしょうか?

瑕疵とはキズのことです。心のキズ?最近では同様の意味で 「事故物件」という言い方が有名になりつつありますね。

「心理的瑕疵物件とは?」
「心理的瑕疵物件に住める?物件の扱いはある?」
「住んだらどうなる?やめたほうがいい?」
「住んでみた体験談を知りたい」

住むのに抵抗のあるという意味合いの心理的瑕疵物件ですが、最近色々な形で注目され、探して住む人もいます。いったいどんなものなのか気になりますね?

今回は「心理的瑕疵物件 住んでみた」と題して解説します。心理的瑕疵物件の扱い、不動産としての状況を通じて、社会問題も垣間見ることができると思います

1.心理的瑕疵物件とは?

1.心理的瑕疵物件とは?

「心理的瑕疵物件」とは、住む上で瑕疵がある=気持ちを害すること、良くない影響を感じる可能性のある物件のことを言います。前述のように事故物件ともいいますね。

また、物件内で人が亡くなったケースでは「告知事項あり」という表現もする場合があります。

この稿では事件・事故・自殺・孤独死などで「人の亡くなった物件」を中心に扱うのですが、言葉の定義としては、その他の事件や、近隣に住環境を損ねる、騒音・臭気などを伴う施設の存在・反社会的勢力の拠点があるなどの場合も、瑕疵物件として扱われます。

瑕疵物件の種類
物理的瑕疵物件建物:雨漏り・シロアリ・耐震強度の不足など
土地:土壌汚染、地中障害物の存在
法律的瑕疵物件例:取引する土地に法令上の建築制限が課されている
心理的瑕疵物件例:過去に自殺や殺人事件などあり、心理的に住み心地を損ねる

「人が亡くなる」ケースのメインは自殺や事件・事故死を抑えて、病気の悪化などによる孤独死の件数が一番多いです。孤独死の件数は年々増加しています。

孤独死に至る状況を引き起こすきっかけも、高齢の独居以外に離婚、失業、体調悪化、精神の不調などさまざまで、最近は若い人の亡くなるケースも多くなっています。

以下、少々前のデータですが、この10年でさらに団塊世代の高齢化に伴い、加速しつつ増加しています。

東京23区内・自宅で亡くなった65歳以上の独居者数
年度死亡者数(人)
20021364
20031451
20041669
20051860
20061892
20072361
20082211
20092194
20102913
20112618
20122727
2013(速報値)2733

出典:平成27年版高齢社会白書(内閣府)

2.心理的瑕疵物件には住める?探せる?

2.心理的瑕疵物件には住める?探せる?

実は事故物件には「避けたい」というほかに 「住みたい」というニーズもあります。

「どうしてもこのエリアに住みたいが、予算の関係で格安物件がいい」
「掘り出し物の物件を探して住むのが好き」
「霊感が強くないし気にならない」
「ちょっと怖いもの見たさで」

などの人たちは、場合によっては告知事項のある物件を探したり、当たっても敢えて避けない場合も増えてきました。

2-1.事故物件は探せる?

事故物件の検索方法として 「大島てる」は最も有名です。情報精度を保つため削除依頼も受け付けるのですが、事実と分かったら掲載は継続されます。筆者も削除依頼の経験がありますが、あらためて心理的瑕疵に該当すると判断されたようで、受理はされませんでした。

大島てる 大島てる物件公示サイト

2-2.事故物件は住める?

事故物件は一般的なルートで入居者募集され、住むことができます。販売・賃貸ともに、 「瑕疵あり」のことわり付きで流通しています。以下のように 心理的瑕疵物件の仲介専用のサイトや、なんと スーモの検索ページで見ることもできます。

※リクルートの物件ポータル「suumo」も心理的瑕疵の検索フラグが準備されています。
東京 心理的瑕疵の賃貸・部屋探し情報 検索結果(suumo)

URも心理的瑕疵物件を特別募集住宅と呼称して公表・募集をしています。特別募集ばかりを選んで住み続ける人がいるなど人気があり、東京都の中心部などはなかなか空きが出ない状況なのだそうです。
特別募集住宅一覧(UR賃貸住宅)

「成仏物件」は気持ちの問題が価格に影響している為、現実的なマイナス理由が存在しません。これが究極の格安物件といわれる所以です。
成仏不動産 新着更新事故物件一覧

2-3.住む上でのリスク

テレビの企画がきっかけで、 「事故物件住みます芸人」として事故物件に5軒連続で渡り住んでいる芸人、松原タニシさんは、時々取材でWebメディアなどにも登場しています。

その中で、不自然な身体の不調、心霊現象としか思えない出来事、事故物件やその周辺に暮らす、社会的に孤絶した人たちの状況が語られています。

興味本位で「肝試し気分」の瑕疵物件暮らしは住む人の心身の危険を伴う場合があるようです。亡くなった方には敬意を持ち、自然な気持ちで住まいましょう。

2-4.苦手な人は?

霊感が強いなど心理的な瑕疵が苦手な人は、その旨不動産業者に伝えれば大丈夫です。そういう履歴のある物件は必ず告知の義務があり、うやむやのうちにそのような物件を紹介されることはありません。「自分は苦手だ」と伝えておけば、より安心でしょう。

3.心理的瑕疵物件 住んでみたら【体験談・心霊】

3.心理的瑕疵物件 住んでみたら【体験談・心霊】

心理的瑕疵物件ではいわゆる心霊現象=謎の音や光、幻影、幽霊目撃など心霊現象の体験談はそれなりに報告されていますが、普段テレビやネットで出る話はメディア用の演出の可能性もあり、実際の物件では何も感じないというケースが大半と考えてよいでしょう。

そもそも古くからの街、古いアパートなどはそれなりに事件・事故が起こっており、本当に霊感の強い人は、そういった場所では直近の事件事故等に関係なく色々な体験をする可能性はあります。

また、新築でも、賃貸の新規募集でも、隣地などの心理的瑕疵の影響がある場合もあるので、気になる人はそういう点でも注意をした方が良さそうです。

※なぜか同一物件で事故が連続する場合も。興味本位の引っ越しはやめましょう。

 

3-1.心霊スポット化した心理的瑕疵物件

テレビ番組やネットの2ちゃんねるなどで紹介されたものが広まって、心霊スポット化・都市伝説化してしまう物件もあります。市街地内なら早々に取り壊されるケースが多いです。

2017年、神奈川県座間市で起きた9人猟奇殺人現場のアパートは、物件そのものが注目の的になってしまいました。また、同じ神奈川県内ですがテレビ番組の「ガンミ」で紹介され、1380万円が580万円にまで値下がりした一戸建は、5年経過したいまだにネットで検索されています。

4.心理的瑕疵物件の扱い【事故物件】

4.心理的瑕疵物件の扱い【事故物件】

4-1.遺体現場の復旧

賃貸物件で一人で亡くなった遺体はまず、警察が現場検証して事件性の有無を究明し、遺体を搬出します。

そのあとに特殊清掃業者が部屋の汚れやにおいを消す特殊清掃を行い、場合によっては汚損部分のリフォーム工事を行うこととなります。遺体の腐敗が進んでいた場合、床下や下の階の天井まで建材を交換するケースもあります。

それらと並行して部屋の残置物を片付け、お部屋は賃料を下げ、再度流通させる状態となります。お部屋の原状回復費用は敷金・家財保険・遺族のほか、場合によっては物件オーナーの負担でまかなわれます。

心理的瑕疵物件となった場合、物件オーナーは大打撃をこうむります。売買の場合は販売価格が下落し、賃貸の場合は部屋の復旧コストの他、家賃の値下げ、隣接部屋の退去の賃料損害など、賃貸事業としては大変なマイナスとなります。

物件オーナーは今後、保証会社のサービス利用、保険加入、入居者の状況把握などさまざまな方策で、所有物件の孤独死・事件物件化を防いでいく必要性が高まってゆくと思われます。

イエベストでは、安心して話がきける不動産投資セミナーを厳選してご紹介しています。ぜひ、下記のリンク記事を参考にしてください。

【初心者向け】不動産投資セミナー|本当におすすめを厳選

4-2.取引上の扱い

「心理的瑕疵物件」の定義としては、2~3年間は次に入居する人には告知をしなければいけない義務があります。自殺や事件などはあとあとまで噂もあり、5年ほどとさらに長い間伝えることになるようです。

孤独死などは、亡くなってから短時間内の発見で、汚損などのない場合は、告知をしない場合もあります。

ちなみに、事故後に誰かひとり入居者が暮らせば、次の募集では告知をしなくてもいいというルールはありません。裁判の判例などでもあくまで賃借人の心情に沿った判断をすべきこととなっています。

5.心理的瑕疵物件 こんな人におすすめ

5.心理的瑕疵物件 こんな人におすすめ

感受性には個人差もあり、おすすめしていいものか分からないですが、 自己責任で判断しましょう。

5-1.霊感が弱く、メンタルが強い人

幽霊などが怖くない人、霊感はなくとも亡くなった人に不快感を持ったり、不当に怖がらない人、亡くなった人に尊厳を持てる人には良いかも知れません。

5-2.安さに魅力を感じる合理的な人

事故物件が支持される理由は価格の安さです。場合によっては相場の半値のことすらあります。

しかし安さだけでなく、内覧した上で物件としての魅力があるか、不安要素はないか実際に確認してから借りる・買うようにしましょう。

5-3.すぐに引っ越せる身軽な人

心理的瑕疵は不安定要素には違いないので、何か問題が起きても冷静に対処し、素早く行動できる人は強いでしょう。

6.「心理的瑕疵物件 住んでみた」のまとめ

心理的瑕疵物件(事故物件)に住んでみたら?体験談・注意点等を解説

以上、「心理的瑕疵物件 住んでみた」というテーマで解説をしました。心理的瑕疵物件の概要、住んでみた体験など、理解をいただけたでしょうか?

時代の流れからすると、心理的瑕疵物件も、そこに住みたいという需要もまだまだ増えそうな模様です。そういった物件の増えるこのを防ぐこと、住むにあたっての注意点を認識すること、どちらも重要さを増してゆくでしょうね。

「心理的瑕疵物件 住んでみた」 本記事のポイント
  • 「心理的瑕疵物件」は主に事故・事件・孤独死などで心理的に住みづらい物件。
  • 「心理的瑕疵物件」は探す事も住むことも容易に出来る。メリットは安さ。
  • 住むことで心身の不調や、良くない事件に巻き込まれる可能性も。
  • 苦手な人は事前に意思表示を。住みたい人はよく物件確認を!
  • この記事を書いた人
松崎サブロー

松崎サブロー

イエベストの編集長です。宅地建物取引士。不動産会社では不動産投資、不動産売却、不動産賃貸、不動産管理など幅広く担当。 不動産に関わる難しい知識を初心者にもわかりやすい正しい情報として提供することを心がけています。

-一般コラム

Copyright© イエベスト , 2024 All Rights Reserved.