「投資家」というと何となく、特別な財力や才能を持つ人しかなれないイメージを持っている方が多いのではないでしょうか?
実は、投資家には誰でもなれるのです。
もちろん、一定の知識は必要ですが、きちんと努力をすればちゃんと身につくので心配いりません。
今回は、「投資家になるには」をテーマに、投資家になるための具体的な方法などを分かりやすく解説していきます。
これから投資家を目指している方は、ぜひ、参考にしてください。
目次
1.投資家になるには?資格は必要?
投資家になるのに資格はいりません。
お金さえあれば誰でもなることが出来ます。
たとえば、投資用の口座を開設して少額の取引を実践するだけで、誰でも投資家になれるのです。
ただ、投資家には華々しいイメージがありますが、ほとんどの人はそんなに儲かっていないという事実を知る必要があります。
野村総合研究所の調査によれば、現在では個人投資家の8割が年収1,000万円に満たない者達で占められているという結果となりました。
ここでは、投資家について簡単に解説をしていきましょう。
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1-1.投資家とは
投資家とは、投資を目的として、市場において発行された株式や債券などの金融商品や通貨、不動産を保有し、利益を得ている人のことを指しています。
投資を行う者には「個人投資家」と「機関投資家」の2種類があり、「個人投資家」は自分のお金で、自分の資産を増やすことを目的として投資を行うのが特徴です。
一方、証券会社や投資ファンドなど法人として投資を行っている「機関投資家」は、顧客から預かったお金や調達したお金を使い、そこから得た利益から自分たちの報酬を取るという仕組みになっています。
1-2.専業投資家と兼業投資家の違い
専業投資家は投資だけで生計を立てている人のことを指し、法人化している人も多いです。
比較的自由に時間を当てられるので、利益が上がる可能性が高い分、それ以外の収入がないのでプレッシャーも並大抵のものではありません。
一方、兼業投資家は専業投資家とは違い、仕事の時間には制約があります。
しかし、本業で安定した収入が見込めるため、精神的にはかなりラクといえるでしょう。
そのようなことから、最初は専業投資家よりも兼業投資家としてスタートする方が安全であるといえます。
最終的に専業投資家を目指していても、まずは兼業投資家から始めるほうがリスクはありません。
2.個人投資家になるには?成功する具体的な5ステップ
それでは、個人投資家になるには、具体的にどうすればよいのでしょうか?
ここでは、成功するための具体的な5ステップをご紹介しますので、ぜひ、参考にしてください。
2-1.投資資金を準備する
まずは、投資資金を準備することから始めます。
自分の貯金、親から借りる、なんでも良いのですが、投資をするには元手となる軍資金が必要なのです。
自己資金がどれくらいあるかで、銀行で融資を受ける場合の審査も違ってきます。
ただ、お金がカツカツな場合、たとえば、生活に必要なお金などを投資に回すのはオススメできません。
日頃から節約や貯金を心がけて、少しでも資金を貯めておくことが重要です。
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2-2.投資方法を学ぶ(勉強方法)
投資を実践する前に、きちんと投資方法について学んでおくことも必要です。
投資手段は数多くあり、どの方法を選ぶのかで手法がまるで変わってきます。そのため、投資するジャンルを決めたなら、その分野に関して一定の勉強をしなくてはなりません。
主な投資の手段としては、株式投資、FX・仮想通貨投資、不動産投資、債権、投資信託などがあります。
また、投資のスタイルも決めておくことが必要です。
スタイルとしては、中長期投資、スイングトレード、デイトレードなどがあり、それぞれの特徴は下記の通りです。
投資スタイル | 投資期間 | 特徴 |
中長期投資 | 長い期間 | ・将来的にお金が入ることを見越した投資 ・含み益や含み損が発生してもすぐに決済せずに保有し続け、その銘柄の長期的な成長に期待して保有を継続 |
スイングトレード | 数日から数週間 | ・資金も多く必要 ・2、3日から数週間の短期間で売買を完結させる |
デイトレード | 1日 | ・一日、または午前中だけ、午後だけといった超短期間で株式の取得から売却までを完成させる ・株価の変動が少なく、ローリスク・ローリターンの投資となることが多い。 |
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この機会に、投資家としての心得もしっかり学んでおくと良いでしょう。
個人投資家に必要なスキルは3つあり、具体的には
- 毎朝7時には起きられること(市場の引け値のチェックや新聞に目通すなど情報を仕入れるため)
- 投資に関してのルールを守る(損切りラインを持ち越すと損失が拡大するため)
- 失敗したときの対処ができること(損切りは、すぐにリカバリーできる範囲にとどめる
などがあげられます。
2-3.口座を開設して始める
次は、口座を開設して実際に取引を始めてみます
証券会社のミニ株や、少額から始められる投資信託などは、1,000円未満からでも始められるので、まずはFXや株の取引を前提に取引口座を開きましょう。
いきなりやるのが怖い場合は、無料のデモ取引を体験してみるのもいいかもしれません。
各通貨ペアの価格の変動の癖やチャートの見方、注文方法、取引ツールの操作感などを、自分自身で確かめながら理解を深めていけるようになります。
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2-4.結果を分析する
投資を実行した後は、投資したものが、ちゃんと成果が出ているかどうかを確認するのも必要です。
実は、上手な個人投資家はみな確立した投資手法を持っており、自分が行った投資の結果をきちんと分析しています。
人にばかり聞き回って、自分の頭の中で結果を分析しない人は、いつになっても有能な投資家にはなれません。しっかりした投資手法を持たず、常に他力本願では、投資の世界では生き残っていくことが難しいでしょう。
大切なのは「儲かる投資方法を探し当てる」というだけではなく、「独自の投資手法を確立すること」であり、優秀な個人投資家はみなこのルールを理解しているのです。
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2-5.独立する
投資の成果が安定して年収以上稼げるようになってきたら、専業として独立してもよいでしょう。
独立すれば、自由に時間を使えるため、投資に集中してさらに利益を上げることも可能です。
その際には、仕事を辞めても生活スタイルを崩さないことも大切になります。
たとえば、デイトレードなどの取引は、午前中が主戦場になることが多く、仕事するのは午前中くらいという投資家も少なくありません。
新聞の情報なども朝刊に重要な情報が発表されることがよくあるので、「朝早く起きる」という健康的な生活スタイルが投資家には必要です。
3.個人投資家になるには?年収などライフスタイル
実際に個人投資家として活動している人たちは、どのような年齢や収入が多いのでしょうか?
ここでは、投資家の年齡や株の保有状況、年収などをご紹介していきます。
3-1.投資家の年収・年齢層・保有資産
日本証券業協会による調査結果は下記の通りです。
属性 | 1位 | 2位 | 3位 |
年齢層 | 70歳以上(18.2%) | 65~69歳(15.0%) | 60~64歳(13.8%) |
年収 | 300万円未満(42.3%) | 300~500万円未満(25.4%) | 500~700万円未満(13.2%) |
保有資産(証券) | 300万円未満(26.3%) | 1000万円以上(21.7%) | 500~1000万円未満(15.3%) |
参考)日本証券業協会「個人投資家の証券投資に関する意識調査」
年齢層では、70歳以上が18.2%で最も多く、次いで65~69歳が15.0%、3位が60~64歳の13.8%という結果になり、いずれも60歳以上の高齢者が投資家に多いことが分かりました。
また、年収は実際のところ、多い人ばかりではなく、年収300万円未満の人が42.3%と一番多く、2位は300~500万円未満の人で25.4%。3位は年収500~700万円未満の人で13.2%となっています。
年収500万円以下の投資家は67.7%存在しており、したがって、投資家は年収が高い人しかなれないわけではなく、一般的なサラリーマンの人であっても、個人投資家になれるチャンスはあると言えるでしょう。
3-2.個人投資家のライフスタイルは実に様々
個人投資家のタイプは実に様々で、株主優待で楽しく暮らしている人もいたり、子育てしながらの芸人もいたりするのです。
なかには中学生から株取引を始めたという強者もおり、ディズニーリゾートでの待ち時間に「会社四季報」を熟読する熱心さなどから「変わり者」と評されていました。
ただ、彼らにはある共通点があり、それは「投資を楽しんでいる」というスタイルです。
投資の話をしていると彼らの話は止まらず、「投資を好きであること」が、億超え投資家になるための最低条件と言えるのかもしれません。
4.投資家になるには学歴は必要?
投資家になるのには学歴は必要ありません。
しかし、情報収集など、勉強に通じるところがあるので、高学歴であることに損はないでしょう。
専業投資家として、投資会社で働きたいなら学歴はあった方が有利です。ただし、ただ暗記しているだけの教育になれきっているという点では、高学歴もデメリットになる可能性があります。
先ほど、中学生で投資家デビューした人もいるということをご紹介しましたが、中学生でも、高校生でも、大学生でも誰でもなれるのが投資家なのです。
4-1.投資関係の人脈は必要
学歴は不要かもしれませんが、情報の質を高めるためにも、仲間はいたほうが良いかもしれません。
投資家として安定した生活をしていくには、投資についての勉強や情報収集を欠かさないことが必要です。
そのためには、別の投資家と情報交換をすることはもちろん、投資へのモチベーションやメンタルを保つために、刺激となる投資仲間がいると非常に心強くなります。
投資セミナーやコミュニティなどに参加すると、投資関係の人脈が広がるので、ぜひ、参加をしてみましょう。
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5.「投資家になるには」のまとめ
今回は「投資家になるには」について、詳しく解説をしていきました。
一般的に「投資家」というと、投資を始める前から「お金持ち」であるというイメージが付き物かもしれません。
しかし、投資家が皆、最初からお金を持っているとは限りません。
調査結果でも、サラリーマンの年収層の人が、投資家の大多数を占めており、「投資」は特別な人だけが行うものではないのです。
投資家は、性別や年齢、収入を問わずに、誰もがチャレンジできるもの。
投資に関する勉強はもちろん必要ですが、自分の力で稼げたときの喜びは何物にも代えがたいものがあるでしょう。
ぜひ、投資に関する勉強をして、お金を殖やす楽しみを味わってみてはいかがでしょうか。