住宅ローンの利用を検討中ですか?
住宅ローンを申し込もうと思ったとき、気になるのは「何歳まで借りられるの?」ということではないでしょうか。ある程度の年齢になると、「自分はもう借りられないんじゃないか」と心配になってしまいますよね。
一般的に、住宅ローンは30代で借りるイメージがあるかもしれません。しかし実は、40代や50代、場合によってはそれ以上の年齢になっても、住宅ローンを借りることは可能なのです。
この記事では、住宅ローンはいつまで借りることができるのかについて解説した後、年齢ごとにおすすめのプランをご紹介します。これを読めば、自分の年齢ではどのようにに住宅ローンを借りればいいのかがよく分かるでしょう。
目次
1.住宅ローンと年齢
まず、住宅ローンと年齢の関係についてみていきましょう。
1-1.借りられるのは20歳から69歳まで
住宅ローンを借りられるのは、一般的に20歳から69歳までです。
住宅ローンは、契約後長期的に支払い(返済)が続くローンです。よって、しっかりと継続的に返済できるかという基準で、年齢に制限が設けられます。年齢が高齢になるにつれて健康面の不安から審査が厳しくなる傾向にあります。
年齢の下限については、成人である20歳以上となります。年齢の上限については、完済の上限が75~80歳であることから完済完了年数(10年を想定)を逆算してだいたい65~69歳となります。
借り換えの場合ローンの借り換えの場合、金融機関によって年齢基準は異なるのですが、40代までは比較的借り換えがしやすいものの、50代を超えると審査が厳しくなる傾向があるようです。
1-2.住宅ローンを利用する年齢の平均は40歳
住宅金融支援機構が調査した「2015年度 フラット35利用者調査」によれば、住宅ローン(フラット35)利用者の平均年齢は39.8歳です。
調査によれば、注文住宅、土地付注文住宅及び建売住宅では、40歳未満の構成比が上昇しているようです。
注文住宅について詳しく書くと、60歳以上が11.8%、50歳代が13.0%、40歳代が24.3%、30歳代が41.0%、30歳未満が9.9%となっています。50代や60代で住宅ローンを利用する方も少なからずいるようです。
2.年齢ごとのおすすめプラン
ここからは、年齢ごとにおすすめのローンプランをご紹介していきます。
2-1.20~30代:長期の固定金利でコツコツ返済
20~30代で住宅ローンを利用する場合、長期の固定金利でコツコツ返済していくプランがおすすめです。
20~30代だと、まだそこまで頭金を用意できないことも多いので、融資額が高額になる傾向にあると思います。また、年収と出費(子供の養育費など)を考えても、一年あたりの返済額が多額になると負担も大きいでしょう。そこで、長期的にコツコツ返済していくのが良いといえます。
金利には変動金利と固定金利がありますが、この場合固定金利を利用しましょう。金利が一定である方が、返済計画が立てやすいです。また、変動金利には返済期間中に金利が上がると返済額が増える危険もありますので、返済期間が長い場合、変動金利は好ましくありません。
具体的には、フラット35がおすすめです。
フラット35とは、民間の金融機関と住宅金融支援機構(国営)が提携した住宅ローンです。最長35年の全期間固定金利住宅ローンで、国の援助が受けられるため通常の35年ローンより金利が抑えられるのが特徴です。固定金利は変動金利より金利が高くなる傾向がありますが、そのデメリットをカバーすることができます。
フラット35の具体的内容は、以下のサイトを参考にしてください。
ずっと固定金利の安心【フラット35】-住宅金融支援機構
また、以下のような民間の銀行でもフラット35を扱っています。
楽天銀行の《住宅ローン》
楽天銀行のフラット35の特徴は、以下の通りです。
・保証料無料
・業界最低水準の融資事務手数料
・お借入まで来店不要出典:上記HPより
住信SBIのフラット35の特徴は、以下の通りです。
・金利が業界最低基準
・8疾病保障で安心
・保証料0円、繰上手数料0円
・来店せずにお手続き完了出典:上記HPより
ARUHIフラット35の特徴は以下の通りです。
・保証料0円、繰上返済手数料0円
・セカンドハウスや親族居住のための住宅でも申し込み可能!
・病歴等により団体信用生命保険に加入できない方も申し込み可能!
・契約社員・派遣社員・パートの方も、転職・就職・起業後間もない方も申し込み可能!出典:上記HPより
クレディセゾンのフラット35の特徴は以下の通りです。
・住宅購入価格の100%までご利用可能
・クレジットカード会社ならではの簡便・スピーディな事前審査がご利用可能
・全営業日にご融資が実行できます
・お客様からのご依頼にもとづき、販売・請負業者様の口座に直接入金ができます出典:上記HPより
2-2.40代:短期の変動金利で一気に返済
40 代で住宅ローンを利用する場合、短期の変動金利で一気に返済していくプランがおすすめです。
40代になると収入もある程度大きくなってきますので、頭金が多く用意できて融資額をおさえることができます。また、返済期間を繰り上げることで30代より短期で住宅ローンを借りることが可能になります。45歳で住宅ローンの融資を受けても、15年の返済計画を立てれば定年退職(60歳)前に返済を終えることができます。返済期間が短ければそれだけ総返済額は下がりますので、長期でコツコツ返済すよりもお得になることもあるのです。
金利には変動金利と固定金利がありますが、この場合変動金利を利用しましょう。変動金利は、基本的に固定金利と比べて金利が低いのがメリットです。一方、返済期間中に金利が上昇してしまうと返済額が増えてしまう危険性もあります。そこで、短期で返済する場合や借入額が少ない場合は変動金利が向いているといえるのです。目安としては、返済期間については15年以内、借入額については2,000万円以下の場合は変動金利を利用するのがおすすめです。
具体的には、金利が抑えられるネット銀行がおすすめです。
以下のサイトでは、複数のネット銀行の住宅ローンを比較することができます。ぜひ参考にしてみてください。
住宅ローン借り換えセンター(※借り換え専門)
具体的には、以下のようなネット銀行がおすすめです。
住信SBIネット銀行の住宅ローンの特徴は以下の通りです。
・団体信用生命保険(返済期間に万が一のことがあった場合、保険金から住宅ローンの完済をしてくれます)と8疾病保障が無料でつきます
・WEBで簡単に申込可能です
・女性の場合、ガン診断給付金保障つきです出典:上記HPより
ソニー銀行の住宅ローンの特徴は以下の通りです。
・専任のローンアドバイザーがサポート!
・保証料・団体生命保険料0円!
・変動から固定へ、固定から変動へ、乗り換え自由!
・繰上返済手数料0円!
・来店不要!出典:上記HPより
じぶん銀行の住宅ローンの特徴は以下の通りです。
・固定も変動も魅力的な金利
・「がん」と診断されたらローン残高が1/2に
・契約書の記入や捺印は一切不要
・色々お得な6つの「0円」
・auユーザーならさらにお得!出典:上記HPより
イオン銀行の住宅ローンの特徴は以下の通りです。
・イオンでのお買い物が毎日5%OFF
・疾病保障付住宅ローン
・保証料0円
・一部繰上返済手数料0円
・住宅ローン専門スタッフがお手伝い
・ワイド団信付住宅ローン出典:上記HPより
2-3.50代以上:親子リレーローンも視野に
50代以上で住宅ローンを利用する場合、40代のところでご紹介したプランの他に、親子リレーローンのご利用を検討してみることもおすすめします。
親子リレーローンとは、親と子(孫の場合もあり)2人の年収を利用し、時間をずらして返済していくことができるローンのことです。つまり、最初は親が返済し、だんだん親の返済が困難になるか子供(または孫)が十分に返済できるようになったタイミングで子供が返済を引き継ぐという返済ができるローンのことです。この場合、親子が連帯債務者となります。
親子リレーローンを利用すれば、通常はローンの審査が通らない70代でも、住宅ローンを利用できるようになる可能性があるのです。
ただし、親子リレーローンを利用するには一定の条件をクリアする必要があります。それぞれの金融機関のHPで条件を確認してみてください。
具体的には、以下のようなプランがあります。
フラット35
りそな銀行
住信SBIネット銀行
ソニー銀行
イオン銀行
2-5.シミュレーション
住宅ローンを組むとき、気になるのが返済プランですよね。できれば利用する前にシミュレーションできたら良いと思いませんか。
そこで、以下住宅ローンの返済シミュレーションができるサイトをご紹介します。ぜひ利用してみてくださいね。
なお、これまでご紹介してきた銀行のHPでも無料でシミュレーションできますので、具体的に利用する銀行が決まったらそちらも試してみてください。
3.年齢以外の審査ポイントについて
最後に、住宅ローンの審査において、年齢以外にはどのようなところが見られるのか、書いていきたいと思います。
3-1.年収400万円以上
住宅ローンの審査において、年収は高ければ高いほど良いといわれています。目安として、年収400万円以上あるのが望ましいようです。
3-2.安定した勤務先
住宅ローンの審査において、勤務先が安定していることも必要です。公務員や一部上場の企業であれば条件はクリアしているといえるでしょう。そうでなくても、「安定している」と認められるような企業であれば問題はありません。ただし、自営業の場合は審査が厳しくなってしまうでしょう。
3-3.最低でも勤続年数1年以上
住宅ローンにおいて、勤続年数は長ければ長いほど良いとされています。ただし、最近では最短で1年以上勤務していれば住宅ローンを組んでくれる金融機関もあります。
3-4.住宅ローンが組めなくなる場合について
以下のような場合、住宅ローンを組めなくなってしまう可能性があります。
①すでに住宅ローンを利用して自宅を購入している場合
住宅ローンは1つしか持つことはできませんので、この場合はアパートのために住宅ローンを組むことはできません。
②他に高額のローンを組んでいる場合
自動車を購入するためにオートローンを組んでいる、クレジットカードを沢山持っている、といった場合は住宅ローンを組めなくなることがあります。
③過去に組んだローンで事故歴がある場合
過去に組んだローンで、滞納などの事故歴があると、住宅ローンを受けられない可能性があります。
④自己破産している場合
自己破産している場合は、一定の年数を経ないと住宅ローンを組むことはできません。
4.まとめ
住宅ローンと年齢について書いてきましたがいかがでしたか。
この記事が、これからマイホームの購入を検討されるすべての方の参考になれば幸いです。