「投資の結果って、運次第のような気がするけれど、適当にやってみても成功できるものなの?」
「投資に成功してたくさん利益が出たら、色々な贅沢をして楽しんでみたい!」
もし、あなたが投資に関して、上記のような甘い夢を見ているとしたら、その夢は決して叶うことはないでしょう。
当然のことですが、投資に成功する人というものは「投資に向いてる人」でないと、成功することはできません。
しかし、現時点で「投資に向いていない人」でも、「向いてる人」の生き方や考え方を見習えば、成功することも十分可能でしょう。
今回は、「投資に向いてる人」「向いていない人」の特徴や考え方について、それぞれ詳しく解説をしていきます。
これから投資を始めて「成功しよう!」と考えている方は、ぜひ、参考にしてください。
目次
1.投資家に向き不向きはあるのか?
投資家に向き不向きはあるのか?という点ですが、お金さえあれば誰でも投資家になれるため、実際のところ、全てを白黒で判断することはできません。
投資家も人それぞれで、せっかちな人もいれば、のんびりな人もおり、好きな食べ物を最初に食べるか、最後に食べるか、文系・体育会系なのかと、人それぞれだといえるでしょう。
ただし「投資家に向いている、向いていない可能性が高い」という特徴自体は、ある程度リストアップすることが出来ます。
とはいえ、あくまで特徴であるという点に注意をしてください。
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1-1.投資をしている人の性格・定性面に関する調査結果
投資のスタイルを大まかに分類すると、「積極的な投資スタイル」と「堅実的な投資スタイル」の2つに分けられます。
積極的な投資スタイルは、投資が上手くいけば多額の配当を得ることができますが、その分リスクも大きくなり、反対に堅実的な投資スタイルでは、リスクは小さいですが、その分得られる配当は多くありません。
それでは実際に、「自分はどちらの投資スタイルが適しているのか?」という点についてですが、実のところ、投資家のタイプは共通点が多く、違う点と言えば性格の傾向と文系・体育会系のどちらであるかということが、調査結果で分かりました。
以下に「積極的な投資スタイル」と「堅実的な投資スタイル」に分けて、各投資家が持っている特性のアンケート結果をご紹介しますので、ぜひ、参考にしてください。
当てはまるものが多い方が、自分に向いているタイプといえるでしょう。
【各投資家が持っている特性のアンケートで一番多い回答】
調査内容 | 積極的な投資スタイル | 堅実的な投資スタイル |
性格の傾向 | せっかち派(49.6%) | のんびり派(41.2%) |
好きな食べ物を食べる順番 | 一番最後に食べる(48.7%) | 一番最後に食べる(52.5%) |
時間を守る方であるか | 厳守する(77.2%) | 厳守する(82.3%) |
文系・体育会系のどちらであるか | 体育会系(41.0%)・文科系(41.4%) | 文科系(50.8%)・体育会系(27.7%) |
自分に合った投資スタイルが出来ているか | 思う(69.0%) | 思う(64.7%) |
参考)アイネット証券「【投資スタイルと性格が一致している人は6割以上!】1,102人の投資家に聞いた投資スタイル別「性格・定性面」の診断結果とは?」
2.投資家に向いていない人の特徴
それでは、投資家に向いていない人とは、いったいどのような特徴があるのでしょうか?
まず、「楽して儲けることを考えている人」、このような人は真っ先に向いてないといえます。
ここでは、投資家に向いていない人の特徴について、詳しく迫ってみましょう。
2-1.ギャンブル・賭博が大好き
投資家に向かない人として第一に挙げられるのが、ギャンブルや賭博が大好きな人です。
誤解される方もたまにいますが、「投資=ギャンブル」ではありません。
実は、ギャンブルが嫌いな人ほど投資には向いています。
普段からパチンコや競馬などギャンブルが好きな人は、「一発逆転できるかも?」と思いがちですが、投資は安易な考えでは長期的に勝てないものです。
また、ギャンブルを好む人は、ハイリスク・ハイリターンな運用方法を選ぶ傾向がありますが、投入する金額が大きければ、損失時の金額が大きくなるところが投資のデメリットとなります。
その認識が欠けている人は、稼ぐどころか破産の道を辿る可能性が高いので注意しましょう。
2-2.勉強することが嫌い
投資先を選ぶのには、入念にリサーチすることが必要です。
現在はどの業種が注目されているのか、株価が上がりそうな要因とは何か、などの分析をした上で、予測を立てて資金を投入しないと投資に成功することはできません。
予測を立てる際には、直感ではなくデータや知識を活用することが必要なため、日々、新しい情報や知識を取り入れていく必要があります。
そのため、勉強嫌いな人や情報を入念にリサーチして分析するなどの、細かい努力をしたくない人は不向きです。
経済情勢は目まぐるしく変化するので、常に新しい知識や情報を得ることが重要となります。
2-3.優柔不断
優柔不断な人も、投資家に向いているとはいえません。
「もう少し待ったら、もっと安くなるのでは」「もう少し後にした方が、高く売れるのでは」と、「もう少し」と言いながらなかなか決断できない人は、売り時・買い時のタイミングを逃してしまうこともあります。
しっかり目標設定をしていれば、その範囲内で迅速に売買ができますし、また、情報収集がきちんとできていれば、自信を持って決断できるというものです。
株の投資には「損切り」といって、損失を抱えている状態で保有している株式等を売却して、損失を確定させることがあります。
購入した株式の価格が下落して、その後の回復が見込めないと判断できる場合には、あえて損を確定させ、それ以上の損失を避けるために取る方法です。
「もう少し」待っていると、どんどん損失が拡大していく場合もありますから、ときにはツラい決断を潔く下す判断が必要となります。
2-4.人の意見に左右されやすい
人の意見に左右されやすい人も、投資家には向かないタイプです。
投資の話はインチキも多いため、人に聞いてばかりで自分で判断ができない人は、簡単に騙されてしまいます。
雑誌でこの株を購入している人が多いと読んだからとか、知人に勧められたからなど、他力本願な投資方法では、思わぬ失敗をしてしまうことになりかねません。
投資の決断をする際には、基本的に自分の頭の中で分析して実行に移すことが必要です。
他人の意見は参考程度に留めておいて、自分自身で決断をする人なら向いています。
2-5.手持ちの資金が少ない
手持ちの資金が少ない人が、投資をするのはおすすめできません。
投資は勝つときもあれば負けるときもあるため、生活に困らない余剰資金で行うのがベストです。
買っても負けても冷静でいられるだけの軍資金がないと、焦って判断を謝る可能性が高いでしょう。
また、万が一、手持ちの資金が全てなくなって破産でもしたら大変です。
投資をする際には、生活資金とは別口の余剰資金の範囲内で行うようにしてください。
3.投資家に向いている人の特徴
今度は、投資家に向いている人の特徴について、詳しく解説をしていきましょう。
3-1.長期的な視点を持っている
投資は短期で一気に儲けることもできますが、長期で持つことで複利効果を得ることができます。
そのため、将来的なことを考え、長期的に物事を考えている人の方が最適です。
株式投資は、すぐに利益が出ないこともありますが、長期で保有していると株価が急に上がることもあります。
目先の利益にとらわれず、長い目で見て利益が出せればいいと考えられる人なら向いています。
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3-2.時間を守る
投資家の共通点の一つとして、時間厳守をする人が多いことが挙げられます。
そのため、時間を守れる人は投資家に向いているといえるでしょう。
アイネット証券が実施した投資家アンケートでは、実に7~8割ほどの人が「時間を厳守する」と回答しています。
時間を守るという事は、時間を大切にしているということであり、「時は金なり」ということわざもありますが、有能な投資家ほど無駄な時間を費やしません。
また、時間の管理が上手な人は金銭管理も上手い傾向があるといえます。
3-3.決断力がある
決断力があるということも、投資家になくてはならない要素です。
特に、損切りをするときなどは、痛みも伴うため決断力が求められます。
投資は得られるリターンも多いですが、失うリスクも少なくありません。
じっくり考えても回復する見込みがないと判断した際には、たとえ損失が大きいとしても、勇気をもって損切りをして損失額を確定させ、それ以上損失が膨らまないようにすることが必要です。
また、その際には自分の頭で考えることが重要となり、自分の責任において決断することが求められます。
3-4.無駄遣いが無い
お金を無駄遣いしないという人も、投資家に向いています。
長期的に投資で勝つには、無駄遣いをしないことが重要だからです。
たとえ、投資で多額の利益を得られたとしても、その分を消費に使ってしまっては元も子もありません。
世界的な大富豪であり、「投資の神様」と呼ばれているウォーレン・バフェット氏の純資産は、推定883億ドル(約9兆9800億円)とされています。
しかし、氏が質素な生活を送っていることは知られており、CNBCのインタビューで「複数の家やあらゆるもの、複数の車が欲しいと思ったことは一度もない」と語っていました。
実際に、1958年に3万1,500ドルで購入した質素な家に今でも住んでおり、ファストフードのバーガーキングなど庶民的な食べ物が大好きとのことです。
バフェット氏は2014年のバークシャー・ハサウェイ株主総会で、「資産がいくらあろうとも、自分の生活は変わらない」と語っています。
しかし、投資で使うときの金額はけた外れに大きく、2020年には日本の大手総合商社5社(伊藤忠商事、三菱商事、三井物産、住友商事、丸紅)の株式をそれぞれの会社の時価総額の5%程度取得したと発表しました。
投資した金額は、概算で目下6,000億円程度とされており、必要なものには惜しまずに投資するという姿勢がうかがえます。
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3-5.好奇心が旺盛
好奇心が旺盛な人も、投資家に向いているタイプといえます。
株の世界は奥深く学ぶことが多いため、積極的に学ぶことが必要だからです。
また、政治や国際情勢など、一見、株価に関係ないようにも見えますが、国際情勢や経済の変化により株価は大きく左右されます。
過去には、シリア情勢やイラク情勢の悪化などによって、株価が大きく動いたこともあり、国際情勢や政治・経済について、常に最新情報を把握しておくことが重要です。
そのため、世の中の動きについて、好奇心が旺盛な人の方が、リアルタイムで情報を得られるため、投資に有利な傾向があります。
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4.投資家に向いてる人なのか診断テスト
6つの簡単な質問に答えるだけで、自分の投資家タイプが判明するテストがあります。
世界を代表する著名な投資家「ウォーレン・バフェット氏」「孫 正義氏」「ジム・ロジャーズ氏」「ジョージ・ソロス氏」などをモデルとしています。
面白いので、ぜひ、チャレンジしてみてはいかがでしょうか。
↓ 自分の投資家タイプが判明するテストはこちら!
また、「株式投資に向いている人とはどのような人?」という質問に関して面白い回答がありましたので、下記でご紹介していきます。
経験上、危機やチャンスに対して自分がどう振る舞うタイプなのか、その時にどういう行動にでるのかをきちんと把握している人ではないでしょうか。それに対する投資のやり方を決めて、実戦出来るかでしょうね。私はやばい思えば後退するたちなので、安定している変動の少ない株を増やし、常に長期的な視点で、衝動的行動が出ないような対策を立てています。たられば無視し、1年ごとに評価します。
引用:Kiyoshi Watanabe, 愛国者 株式投資に向いている人とはどのような人ですか?
自分の頭で考えられる人
人と違うことをやって喜びを感じられる人
知的好奇心が旺盛で、学ぶことが苦にならない人
人の言うなりにならない人
知識の組み合わせが得意な、連想力が高い人
余裕資金だけで株投資をする人
ですね。
引用:Motoki Wada, 祝いのおっさんの猫 (2016年〜現在)株式投資に向いている人とはどのような人ですか?
4-1.投資対象の選び方
「じゃあ結局、投資をするにはなにをすれば良いの?」
そんな素朴な疑問が浮かぶ方も多いのではないでしょうか。
主な投資の対象としては「株式投資」「債権投資」「FX・仮想通貨」「不動産投資」の4つがあります。
それぞれの投資の特徴や向いているタイプを表にまとめましたので、参考にしてください。
投資の種類 | 投資内容 | 投資に向いているタイプ |
株式投資 | ・株式を購入し、株主総会で議決する権利や配当金、株主優待を受け取る権利などを得られる ・株価が安いときに購入し、値上がりしたあとに売却すればその差額が利益になる | 長期運用と考え堅実に運用でき、勉強熱心な人 |
債権投資 | ・償還期限まで定期的に利息を受け取ることができ、満期償還時には額面金額が戻る ・償還期限前に売却して換金することも可能で、発行者の信用度が高ければ、比較的リスクが低い投資 | リスクを嫌う安定志向の人 |
FX・仮想通貨 | ・FXは外国の通貨を売買し、その差益を狙う取引 ・仮想通貨はインターネット上にのみ存在するお金のことで、仮想通貨取引所に入金したお金で仮想通貨を購入し、購入時価格より値上がりしたタイミングで売却すると価格差が値上がり利益を得られる | 忙しい人や結果を早く出したい人 |
不動産投資 | 不動産物件を購入して第三者に貸し出し、その家賃を利益として受け取る投資方法 | 資金に余裕があり手堅く投資したい人 |
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5.「投資家に向いてる人」のまとめ
今回は「投資家に向いてる人」「向いていない人」について、それぞれの特徴を詳しく解説をしていきました。
世界の名だたる投資家たちを見ても、「投資家に向いてる人」には独特の共通点があります。
また、「投資家に向いていない人」は、「向いてる人」の逆パターンがほとんどであり、ある意味わかりやすいといえるでしょう。
ただ、現時点では投資家に向いていないとされる人でも、投資家として成功している人たちの考えや行動を学べば、少しずつ成功への階段を上ることも決して夢ではありません。
今回ご紹介した「投資に向いてる人」のパターンを参考にして、ぜひ、悠々自適な生活を送れるように努力してみてはいかがでしょうか?