「三井住友トラスト不動産」の評判や口コミをお探しでしょうか?相続や資産売却を検討中の人だけでなく、中にはすでに顧客としてかかわっている人もおられるかもしれません。
「どんな会社なのか知りたい」「営業の迷惑電話は凄いの?」「売却、仲介の手数料は?」「接客の態度は悪い?」
旧財閥系の大企業でも対象とする顧客層の設定が考えられ、人によって満足度は変わってきます。
三井住友トラスト不動産のメリット・デメリットについて述べていきます。利用者や営業の現場の口コミなど状況を通じて、取引への総合的な判断材料となればと思います。
目次
1.三井住友トラスト不動産はどんな会社?
1-1.会社概要
三井住友トラスト不動産は、三井住友信託銀行グループの不動産会社です。業界でのシェアは大きく、最新のデータによると 2019年は仲介件数・取扱高ともに第6位です。
財閥系でありながら、創業年・免許更新回数ともに、非常に新しい会社であることが目につきますが、これは法改正や合併の流れによるものでしょう。
信託銀行特有の、 キャッシュ以外の資産取扱いに長けていること、顧客との密なネットワークなどは不動産売買でも強みを発揮する部分です。
商号 | 三井住友トラスト不動産株式会社 |
---|---|
本社所在地 | 東京都千代田区神田錦町三丁目11番地1 |
設立年月日 | 1986年(昭和61年)1月24日 |
資本金 | 3億円(授権資本金4億円) |
社員数 | 1080名(2020年4月1日現在) |
事業内容 | 不動産の売買・交換の仲介およびこれに付帯・関連するコンサルティング業務 |
主要株主 | 三井住友信託銀行株式会社、三井住友トラスト・カード株式会社、三井住友トラスト・システム&サービス株式会社、三井住友トラスト・パナソニックファイナンス株式会社 |
宅建業免許 | 国土交通大臣(9)第3397号 |
営業所 | 首都圏・近畿圏・名古屋地区・福岡地区・熊本地区・広島地区・岡山地区 |
加盟団体 | 一般社団法人不動産協会、一般社団法人不動産流通経営協会、公益社団法人首都圏不動産公正取引協議会 |
1-2.沿革
「銀行が不動産を手がける」ルーツであった3社が、銀行の合併に足並みをそろえて形成された歴史を経て、10年ほど前に今の形となっています。
年 月 | 事 項 |
---|---|
1986年1月 | 住信住宅販売株式会社設立 |
1986年12月 | 中信住宅販売株式会社設立 |
1988年2月 | 三信住宅販売株式会社設立 |
2001年10月 | 中信住宅販売株式会社と三信住宅販売株式会社が経営統合、中央三井住宅販売株式会社として商号変更 |
2003年4月 | 住信住宅販売株式会社からすみしん不動産株式会社に商号変更 |
2006年4月 | 中央三井住宅販売株式会社から中央三井信不動産株式会社に商号変更 |
2012年4月 | すみしん不動産株式会社と中央三井信不動産株式会社が経営統合、三井住友トラスト不動産株式会社として発足 |
2.三井住友トラスト不動産の特徴
2-1.三井住友信託銀行グループの信頼
三井住友トラスト不動産は大手信託銀行のグループ企業であり、 「潰れない」「買う側の目もたくさん集まる」「仕事が確か」などにおいての信頼性は極めて高いと言って良いでしょう。
同じ「三井」「住友」の名を冠した同業他社同士で大きな売り上げを競うなか、特色として金融分野でも不動産に強く知識も豊富な信託銀行がベースとなっている会社ですから、さらに「手堅い」という評価が加わるでしょう。
資産評価においてもその確かさが、買主側にも信頼となって響きます。
2-2.不動産関連事業を幅広く展開
三井住友トラスト不動産では 売買、仲介、住宅ローンの相続・遺言の相談など、幅広く対応をおこなっています。住宅ローンの相続、親の口座を引き継いでいくなどは、もともと銀行の営業分野です。
社内もしくはグループ企業内で、幅広くワンストップで進んでいけるため、顧客は安心して任せられることになります。
2-3.全国的に展開している
三井住友トラスト不動産は、首都圏を中心に全国に店舗があり、取扱物件数もそれに比例します。ただし、大都市圏とその物件が扱い対象となっているため、いくら今までお付き合いがあるからと言って、郊外や地方の物件の相談は難しいと思われます。
2-4.年間10,000件超の売買成約実績
三井住友トラスト不動産の 年間10,000件を超える扱いの中で、顧客の満足度も91%となっています。物件ジャンルも、相続ベースの案件が多いこともあるでしょうが、一棟、区分マンション、店舗・事務所、土地など幅広く扱っています。
「販売側」仲介業者の顧客満足度ランキングでも、戸建て部門・マンション部門ともに上位の常連です。
2-5.売却に関する多様なサービスを提供
三井住友トラスト不動産では、売主に対する最初の査定=値付けがシビアでも、 瑕疵保険サービス・建物状況調査サービス・住宅設備修理サポート・土地測量調査サービスなど、大手ならではの各種サービスがサポートをして、結果的に高く売るためのサービスともなっています。
とくに、契約不適合責任に対する「瑕疵保険サービス」=1年間最大500万円は、売主・買主双方にとって大きな安心材料となります。
瑕疵保険サービス | 引渡し後3ヶ月以内に瑕疵が見つかった場合、保険でカバー。保証期間は最長1年。保証金額の上限は500万円。 |
建物状況調査サービス | 売却対象の物件を事前に検査して、不具合や欠陥や瑕疵を見つけ、購入希望者に伝える |
住宅設備修理サポート | 三井住友トラスト不動産が保証料を負担したうえで、一定の住宅設備機器の故障を修理できる |
土地測量調査サービス | 戸建てを土地付きで売却するときに土地の測量調査を無料で行ってくれる(確定測量は別途必要) |
2-6.営業担当の98%が宅建所有者
三井住友トラスト不動産では、 営業担当者の宅地建物取引士資格の保有率が98%となっており、大手不動産企業の中でもかなり高率の、あまり見たことのない数字と言えます。専門知識を持った人に対応してもらえる安心感は強みです。
3.三井住友トラスト不動産の会社の評判・口コミ
3-1.良い評判・口コミ
お客様の声は公式サイトでも、担当営業名入りで数多く紹介されています。まずは、コロナ禍で不利な状況下、よく動いてもらえたことへの感謝の声があります。
近畿圏 / 男性
”コロナ禍の為非常事態宣言が出され、 在宅勤務の日もあったにもかかわらず、佐々木様が誠実に親身になり動いて下さったおかげで、満足のいく売却をする事が出来ました。”
出典:公式サイト
50代 / 女性
”築年数の古いマンションで、他に空いている部屋もあったため、売れないと思っていました。どの不動産会社よりも高い査定額を出してくれ、金額の根拠もしっかりと説明してくれたので売却依頼することにしました。アドバイスいただいたとおりにリフォームをおこなったところ、同じマンション内で売れ残っている部屋があるにもかかわらず、 約3ヶ月で売却することができて驚いています。”
出典:マンション売却
更地渡しの段取りほか、スピード対応が素晴らしいという口コミもあります。
神奈川県 / 男性
”なるべく早く売却したいと思っており、2月下旬に売買契約が成立し、3月下旬から建物の取り壊し作業を開始し、順調に更地とすることが出来た。4月下旬売却代金の支払いも完了したので契約した不動産会社に感謝しております。”
出典:おうちの語り部
3-2.悪い評判・口コミ
熱意があったのは最初だけで、結果的にも売れ残ったので不満という口コミです。
埼玉県 / 女性
”最初の印象や家の売り方の説明など、熱心にやってくれる方だと思っていたが実際はそれほどでもなかった。電話がかかってくるのは値段を下げる相談の時だけ。話し方やもの越しはやわらかく印象は良いが、結果的には売れ残ったので不満しかありません。”
出典:おうちの語り部
内情では数字を追わされ、離職率も高く、これが担当者の接客の質に関係している場合もあるでしょう。(とはいうものの、数字に追われない不動産営業マンというのはあまりきいたことがないのも確かです。)
営業系 / 女性 / 正社員
” 早く帰りにくく、休日を取ると文句を言われる。指導方針も「もっとがむしゃらになれ」「稼ぎたいなら数字やらなきゃ」という抽象的な言葉ばかり。教育は現場に丸投げで、社内研修はグダグダ。人事に人事権がないため、統制が取れておらず、採用と現場での乖離が見られるため、人がどんどん辞める。”
出典:ライトハウス
会社の規模が大きく店舗数が多いため、中には質の悪い人に当たる場合もあるという事です。「態度が悪い」という指摘もありました。
売却に関わる会社にありがちな、「しつこい営業の迷惑電話に困った」という口コミはあまり見当たりませんでした。
4.三井住友トラスト不動産をオススメする人
不動産をスピーディーに売りたい、ただし「1円でも高く!」などあまり欲は出さない人向けです。査定の堅さ、シビアさは定評がある反面、信託銀行がバックにある分、融通は利かないと考えるべきでしょう。
仲介手数料も社内規準拠で、安易に安くなったりはしません。しかしそれに見合うだけのサービスが提供できる裏返しと考えることもできます。
とはいうものの、 価格は売主の意志が最終的な決め手です。複数の会社を検討し、見積もりを行った上で、「 やはり安心の看板・信頼できる企業で売りたい」という人には、三井住友トラスト不動産は力になる存在です。
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5.三井住友トラスト不動産についてのまとめ
三井住友トラスト不動産は、財閥系のバックボーンのもたらす信頼度を損ねない、しっかりした売却サポート、正確な物件査定、売買双方の不安を取り除く手厚い付帯サービスが大きな価値となっています。
不動産を売る際、査定された売却価格に不満を持つ人は多いことでしょう。しかし、自分の認識不足や、営業マンとのコミュニケーション不足ということも考えてみる価値があります。
なかなか反響がない、売れないという時、担当営業マンは心中「この値段じゃ売れないよ・・・」と思っている場合があります。
再度営業と腹を割ってよく話してみることも、納得のいく売却につながる可能性があるのです。
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