「不労所得」について気になっていますか?
不労所得は、少ない労力で手にすることができる所得のことです。得られる金額については、月々のお小遣い程度のものから、生活をまかなうのに十分なくらいまで様々です。不労所得が手に入れば、今の生活がより豊かになること間違いなしです。
ただ、「不労所得を手にするにはどんな方法があるか分からない」「自分には難しそう」など、「不労所得」という言葉は聞いたことがあっても具体的にどのようなものか分からない方も多いのではないでしょうか。
また、「本当にそんな上手い話があるの?」と不労所得に対し不信感を抱かれている方もいると思います。
そこでこの記事では、不労所得とは何か、不労所得には具体的にどのようなものがあるか、不労所得を得る上での注意点など、不労所得について徹底的に解説していきます。これを読めば、不労所得の仕組みをしっかり理解し、自身でもできる不労所得を見つけることができるでしょう。
目次
1.不労所得とは?
まず、「不労所得」とは何か、という点から解説していきます。
1-1.不労所得とは?
不労所得とは、文字通り「働かなくても入ってくる所得」のことです。
ただ、例えば不動産投資なら始める時にそれなりの情報収集が必要ですし、株式投資やFXでも景気の動きを細かくチェックする作業が必要になります。また、インターネット系の不労所得ですとコンテンツを作るのにある程度の労力が必要となります。よって、不労所得を「全く労力無くして得られるもの」と考えるのは少し違うかもしれません。
厳密に言うと、不労所得は「一度作ると、そこからある程度の期間所得が発生することが期待できるもの」といったニュアンスの意味で、「全く労力無くして得られる所得」という意味ではありません。「一度作る」までに多少なりとも労力を要することがあるのです。
「不労所得」といっても全く労力なくして得られるものばかりではないという点をしっかり覚えておきましょう。
1-2.あなたに向いている不労所得を選ぶチェックリスト
ここから先でどのような不労所得があるのかを紹介していくのですが、その前にあなたがどのような不労所得に向いているかのヒントをのせておきます。
投資に回すお金の余裕がある?
数万円程度の余裕ならある→「2-1-1.外貨預金」へ
10万円以上の余裕がある→「2-1-2.株式投資、投資信託、FXなど」へ
100万円以上の余裕がある→「2-1-3.不動産投資」へ
現在使っていない土地を持っている?
何かコンテンツを作るのに興味がある?
面白い動画や企画を作る自信がある→「2-3-1.YouTube」へ
文章を書くのに自信がある→「2-3-2.ブログ」へ
情報をまとめること、またはシステムを作ることに自信がある→「2-3-3.その他」へ
カメラや絵の腕に自信がある?
要らなくなった物品がある?
2.不労所得の種類
ここからは、具体的に不労所得を得る方法にどのようなものがあるのか紹介していきます。
不労所得は、大きく4つのカテゴリーに分けられます。
①投資系
・外貨預金
・株式投資、投資信託、FXなど
・不動産投資
②土地活用系
・自動販売機の設置
・トランクルーム/貸倉庫
・駐車場
③インターネット系
・YouTube
・ブログ
・その他ネットビジネス
④販売系
・写真や動画、イラスト販売
・オークション出品
以下、それぞれについて詳しく解説していきます。
2-1.投資系
投資に回すだけのお金の余裕がある方は、投資系の不労所得がオススメです。
投資系の不労所得には、
・外貨預金
・株式投資、投資信託、FXなど
・不動産投資
があります。
以下、それぞれについて紹介します。
2-1-1.外貨預金
外貨預金とは、文字通り外貨を預金して金利を得ることです。通常の国内預金以上の金利が得られる可能性があることから人気を集めています。
国内預金と比較した外貨預金のメリットとデメリットは、以下の通りになります。
メリット | デメリット |
・日本より金利が高い ・円安になった時に有利 | ・為替手数料がかかる ・円高になった時に不利 |
外貨預金に関心を持たれた方は、以下にあげる銀行HPを参考にしてみてください。
みずほ銀行:外貨預金
外貨預金|楽天銀行
外貨預金・FX・純金積立|住信SBIネット銀行
2-1-2.株式投資、投資信託、FXなど
10万円以上投資に回すお金の余裕がある方は、株式投資や投資信託、FXなどの本格的な投資に挑戦してみるのも良いでしょう。
投資の種類や考え方については、投資にはどんな種類があるの?初心者におすすめの投資とは?で詳しく解説していますので、本格的に投資を始めてみようと思われた方はぜひ参考にしてみてください。
2-1-3.不動産投資
不動産投資とは、不動産を購入し、それを第三者に貸し出すことで家賃収入を得たり、不動産価格が上がったタイミングで売却し差額の利益を得たりすることです。
不動産投資について、【保存版】不動産投資の仕組みを初心者向けに1から徹底解説にて詳しく解説していますので、興味を持たれた方はぜひ参考にしてみて下さい。
2-2.土地活用系
現在何にも使っていない土地を所有している、突然土地を相続したなどといった方は、土地活用系の不労所得がオススメです。
土地活用系の不労所得には、
・自動販売機の設置
・トランクルーム/貸倉庫
・駐車場
があります。
以下、それぞれについて紹介します。
2-2-1.自動販売機の設置
まず、土地の空いたスペースに自動販売機を設置するという方法があります。
自動販売機を設置した場合、うまくいけば月に1万5,000円ほどの利益を見込むことができるようです。
ちなみに、自動販売機の設置費用は、ほとんどの場合すべて業者さんが負担してくれます。よって、かかる費用は月々の電気代(2,000~3,000円)のみです。
2-2-2.トランクルーム/貸し倉庫
また、土地をトランクルーム/貸し倉庫として経営する方法もあります。レンタルスペースとして、荷物の収納場所を提供するのです。
方法としては、
①収納用のコンテナや建物を建て、個人向けの収納スペースを提供するタイプ
②コインロッカーを置き、使用者の自由で使わせるタイプ
の2種類があります。
両者を比較したとき①の方がセキュリティやプライバシーに配慮した設備が必要で初期費用がかかりますが、②は違法に利用されてしまうというリスクがあります。
低コストで始められるので利用者が集まれば高利回りも期待できます。ただ、収納スペースへの需要は住宅の狭い都市部に多く、田舎で始める場合は団地やマンションがあるエリアなど収納スペースへの需要がありそうな所を探す必要があります。
また、収納スペースとして提供できればいいので、土地の大きさ・形状問わず始められます。
2-2-3.駐車場
また、土地を駐車場として経営する方法もあります。
駐車場の経営は、少ない費用で始められて少しずつ利益を上げる、ローリスクローリターンな不労所得といえます。とはいえ、駐車場には一定の需要がありますので、安定して不労所得を得ることができるでしょう。また、車が置けさえすれば成立しますので、比較的狭い土地でも始めることができます。
駐車場の種類には、月極駐車場とコインパーキングの2種類があります。より初期費用が小さくて済むのは月極駐車場ですが、コインパーキングでもそれほど大きな資金が必要というわけではありません
2-3.インターネット系
何かコンテンツを作ることに興味がある、得意だ、という方は、インターネット系の不労所得がオススメです。
インターネット系の不労所得には、
・YouTube
・ブログ
・その他ネットビジネス
があります。
以下、それぞれについてご紹介します。
2-3-1.YouTube
まず、YouTubeを利用して不労所得を得るという方法があります。自分で撮った動画をYouTubeにアップロードし、動画の閲覧数に応じて動画に付された広告から広告収入を得るのです。いわゆる「YouTuber(ユーチューバー)」と呼ばれる人たちは、このようにして収入を得ています。
だいたい、1再生数あたりの広告収入は0.05~0.1円ほどのようです。この計算だと、動画が100万回再生されれば5~10万円の不労所得が入ることになります。
始めたての人がいきなり再生回数何万回という動画を作るのは難しいでしょう。よって、YouTubeである程度の広告収入を得るためには、根気よく動画を撮り続けることが必要となります。
2-3-2.ブログ
ブログでアフィリエイトをすることで不労所得を得るという方法もあります。
アフィリエイトとは、自分のブログで商品やサービスを紹介し、それが売れると商品やサービスの広告主からお金が入るという仕組みのことです。ブログで紹介する商品やサービスはどんなものでも構いません。
ブログでアフィリエイトをするやり方は大きく分けて2つあります。
①SEOを利用したアフィリエイト
1つは、SEOを利用したアフィリエイトです。SEO(検索エンジン最適化)とは、GoogleやYahoo!などの検索エンジンで自分のサイトや記事を上位に表示させるための取り組みのことです。良い記事を書けば検索エンジンで上位に表示され、検索結果を経由したアクセスで商品やサービスが売れるという仕組みになります。
②PPC広告を利用したアフィリエイト
2つ目は、PPC広告を利用したアフィリエイトです。PPC広告とは、検索結果と一緒に表示される広告のことです。ブログにPPC広告を付することで、広告経由で商品やサービスが売れるという仕組みになります。
アフィリエイトは人気が高く競争も激しいので、継続的に不労所得を得るためには継続して記事を更新し続ける必要があります。根気強く続けられる人に向いているといえるでしょう。
2-3-3.その他ネットビジネス(情報商材、システム)
その他のネットビジネスとして、以下のようなものもあります。
①情報商材
自分の持っている情報やアイデアをわかりやすく記事にまとめて、ネット上で販売するという方法があります。
記事をそのまま販売する方法もあれば、記事に広告をつけることで広告収入を得る方法もあります。
②システム
Web上で動くシステム(メールマガジンの配信システムなど)を作り、毎月その利用料を得るという方法があります。
プログラミングが得意でシステム作りに精通している方にとっては、とても良い不労所得になるでしょう。
2-4.販売系
カメラの腕に自信のある方、または不要な物品がある方には、販売系の不労所得がオススメです。
販売系の不労所得には、
・写真や動画、イラストの販売
・オークション出品
があります。
以下、それぞれについてご紹介します。
2-4-1.写真や動画、イラストの販売
まず、撮影した写真や動画、描いたイラストをインターネット上で販売することで不労所得を得る方法があります。具体的には、以下のようなサイトに登録し、売れた分だけ報酬を受け取ります。
画像・動画の素材サイト:PIXTA
写真販売サービス:PhotoReco
写真素材・イラスト・動画・音素材集:123RF
ハンドメイドマーケット:minne
2-4-2.オークション出品
また、使わなくなったアイテムをオークションに出品することで不労所得を得る方法もあります。この記事でご紹介する中で、最も手軽に始められる方法かもしれません。
以下、有名なオークションサイトを挙げておきますので、まずは会員登録から初めてみましょう。
Yahoo!の運営するオークションサイト:ヤフオク!(498円/月)
個人間取引のフリマアプリ:メルカリ(無料)
商品の取引相場を知ることができるサイト:オークファン(無料)
3.不労所得の注意点
最後に、不労所得を得ようとする際に注意すべきポイントをご紹介します。
3-1.すぐに仕事を辞めてはいけない
まず、あなたが現在社会人の場合、これから不労所得を得ていこうと一念発起してすぐに仕事を辞める、ということは絶対にしてはいけません。なぜなら、多くの場合安定した不労所得を得られるようになるまでにしばらく時間がかかるからです。
ひとまず、現在の仕事を続けながら不労所得も得ていくということを考えるべきです。その中で、ある程度毎月安定した不労所得が得られるようになり、やり方によっては今後さらに増やしていけるという見通しが立ってから、仕事を続けながら不労所得を得るか辞めて不労所得に専念するかを決めましょう。
3-2.不労所得詐欺に注意
また、「不労所得」の言葉を使った詐欺にも注意しましょう。
特に代表的なのが、ポンジ・スキームと呼ばれる詐欺です。
ポンジ・スキームは、投資詐欺の一種です。
口では「集めた出資金を運用し、出た利益を配当金として出資者に還元する」などと言いながら、実際は運用などせず、新たな出資金を集めてそれを配当金として以前の出資者に配当します。こうすることで、あたかも出資金を運用して利益が出ているように装うのです。
ところが、このやり方ではいずれ破綻してしまいます。詐欺師たちは最初から破綻することがわかっていながらお金を騙し取っているのです。
ポンジ・スキームに引っかからないように、以下のような投資の勧誘には気をつけましょう。
・高利回り(年30~100%、月2~10%)を提示してくる
・毎月配当が得られるようになっている
・少額(数十万円~100万円)から始められる
・「元本保証」の文言(これは違法になります)
・契約書が投資信託ではなく金銭消費貸借契約になっている
3-3.不労所得にかかる税金について
不労所得にも所得税がかかりますので注意しましょう。
所得税には、利子所得、配当所得、不動産所得、事業所得、雑所得がありますが、これらが年間合計で20万円を超えると納税しなくてはならなくなります。
4.まとめ
不労所得について書いてきましたがいかがでしたか。
この記事が、不労所得を得たいと考えるすべての方の参考になれば幸いです。