こんにちは!「イエベスト」の管理人、松崎 サブローです!
実物資産に興味がありますか?
株式や有価証券などの「金融資産」に対して、貴金属や不動産など「そのモノ自体に価値がある資産」を「実物資産」と呼びます。
実物資産はその価値が安定していることやインフレに強いという特徴を持つことから、「安全資産」とも言われます。資産運用や投資の初心者の方は、金融資産ではなく実物資産への投資を検討してみるのも良いかもしれません。
この記事では、実物資産とは何か、具体的にはどういったものがあるのか、どうやって投資すれば良いのかなどについて徹底的に解説していきます。
これを読めば、「実物資産」をしっかり理解し、あなたの今後の資産運用に活かすことができるでしょう。ぜひ参考にしてくださいね。
目次
1.実物資産とは?
まず、「実物資産とは何か?」という点について簡単に確認していきます。
1-1.実物資産とは?
「実物資産」とは、形があるもので、その「物」自体に価値がある資産のことをいいます。例えば、金やプラチナ、不動産、美術品や骨董品などがそれにあたります。
「その『物』自体に価値がある」というところがピンと来ないかもしれません。逆に、その「物」自体に価値がない資産のことを「金融資産」といいます。例えば、紙幣や株式、債権、有価証券などがこれにあたります。
金融資産は、その「物」(主に紙)自体に価値はなく、特定の機関によってその価値が保証されています。例えば、紙幣であれば政府、株式はそれを発行する企業が、その紙の価値を保証しているのです。
よって、金融資産の価値は、その価値を保証している機関によって左右されます。一方、実物資産はその「物」自体に一定の価値があるため、価値が左右されることはありません。この辺りについては後ほどまた比較します。
1-2.実物資産にはどんなものがある?
実物資産の例としては、以下のようなものがあげられます。
・金
・プラチナ
・不動産(土地・建物)
・自動車
・美術品や骨董品
1-2-1.金(ゴールド)
金は貴金属の一種です。希少性が高く、すべての金属の中で最も輝きが安定しています。
空気中や水中でも酸化・腐食することはありません。以上のような特徴から、「無国籍通貨」や「永遠不滅の資産」と言われることもあります。
金に投資する際、金地金(インゴット)と金貨の2タイプがあります。どちらに投資する方が良いのかといった点については、後ほど解説します。
金の相場については、田中貴金属工業株式会社|日次金価格推移で随時更新されていますので、チェックしてみてください。
1-2-2.プラチナ
プラチナは貴金属の一種です。変色しないという特性を持ち、宝飾品や工業製品の材料として需要があります。
金と比較すると、プラチナの方が金より希少価値は高いです。一方、価格が景気に左右されやすく、金よりも価格変動リスクは高いといえます。
プラチナの相場については、田中貴金属工業株式会社|日次プラチナ価格推移で随時更新されていますので、チェックしてみてください。
1-2-3.不動産(土地・建物)
不動産は、土地や建物などのことを指します。
特徴は、ただ所有しているだけでも「家賃収入」という価値を生み出しうることです。他の実物資産はその物を「売る」ことでお金を得ますが、不動産の場合は「持っている」だけでお金が得られるのです。
一方、不動産は、所有しているだけで「固定資産税」という税金を取られてしまいます。
1-2-4.自動車
自動車も実物資産にあたります。
ベンツなどの高級車や、クラシックカー、ビンテージカーなどは中古市場でもかなりの人気があるようです。
具体的な車種としては、ベンツ、フェラーリ、トヨタ2000GT、コスモ・スポーツ、ケン&メリーGT-Rなどが人気です。
1-2-5.美術品や骨董品
美術品(絵画など)や骨董品も実物資産にあたります。
最近ではLINE査定や出張買取といった便利なサービスも増え、簡単に現金化することができるようになったことから、投資商材として人気が出ています。
また、平成27年の制度改正により、会社のロビーなどに飾られる美術品(絵画、彫刻品など)の取得価格が30~100万円未満の場合は「償却資産」として経費形状できるようになりました。こうした節税効果を狙って美術品や骨董品に投資する人もいます。
1-3.実物資産と金融資産
先ほども少し述べたように、資産には「実物資産」と「金融資産」があります。この2つのメリットとデメリットを比較すると、以下の表のようになります。
メリット | デメリット | |
実物資産 | ・ もの自体に価値があるので、無価値になる危険がない ・ 価格の変動が緩やか | ・ 現金化に時間がかかる(少なくとも1週間) ・ 持っているだけでは利益を生まない(不動産は別) |
金融資産 | ・ すぐに現金化できる ・ 持っているだけでも利益(利子)が発生する | ・ 無価値になる危険性もある(株式を発行した会社が倒産した場合など) ・ 価格の変動が激しい |
このように両者メリットとデメリットがありますが、総合的に考えて実物資産は安全資産と言われることが多いです。
2.実物資産に投資する方法
ここからは、実際に実物資産に投資する方法についてご紹介します。
2-1.金、プラチナなどの貴金属
金、プラチナなどの貴金属への投資は、その貴金属を購入することから始まります。
購入した貴金属の価値が値上がりした時点で売却すれば、差額の利益を得ることができます。
一方、高値の時点で購入してしまうと、その後値下がりして損失を出してしまうリスクもあります。この点、初めて貴金属への投資を行う方には、毎月一定額を積み立てる「純金積立」という投資がおすすめです。
純金積立は、毎月1,000円からでも貴金属への投資を始めることができます。
貴金属の買付資金は銀行から自動で引き落とされるので、手間もかかりません。口座開設も簡単です。また、一気に購入するのではなく購入時期をずらすので、高値の時点で購入してしまうリスクを低くすることができます。
純金積立サービスの例として、以下のようなものがあげられます。
田中貴金属工業株式会社|積立サービスラインナップ
住信SBIネット銀行|Mr.純金積立
楽天証券|純金積立(金・プラチナ・銀)
2-2.不動産
不動産への投資は、不動産を購入することから始まります。多くの場合、投資ローンなどを組んで不動産を購入することになります。
不動産を購入したら、価値が上がった時に売って売却益を得たり、誰かに貸して家賃収入を得たりすることができます。前者をキャピタルゲイン、後者をインカムゲインと呼びます。
①キャピタルゲイン
不動産を低価格の時に購入し、景気などの影響で価格が上昇した時に購入価格より高い価格で売却することで、差額の利益を得る方法
②インカムゲイン
不動産を購入し、それを第三者に賃貸することで、毎月家賃収入を得ていく方法(*図)
不動産に投資する方法について詳しく知りたい方は、【保存版】不動産投資の仕組みを初心者向けに1から徹底解説で詳しく解説していますので、参考にしてみてください。
2-3.あなたはどの投資が向いているか?
実物資産とて貴金属と不動産について少し掘り下げて紹介してきました。
この2つのうち、実物投資の初心者におすすめなのは貴金属の方です。
不動産投資は、貴金属と比較して初期費用がかかります(少なく見積もっても100万円)し、物件選びや運営に関してノウハウが必要になります。一方、貴金属(特に純金積立)であれば、初心者にも簡単に始められます。
・投資経験者またはある程度の初期費用がある・・・不動産
4.実物資産のまとめ
実物資産について書いてきましたが、いかがでしたか?
この記事が、投資に興味を持ったすべての方の参考になれば幸いです。